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エピローグ 四
それで、翔真のことを見てたんだけど…そこで私は確信を持った。「翔真は私とおんなじように、私たちの『過去』のことを知っている。ということは、2人とも、タイムスリップしている。」って…。それでも翔真はよそよそしかったから、やっぱり翔真は傷つかないようにしてるんじゃないかって、想像できた。
それで、私たちが映画やショッピングを楽しんだ時、翔真、言ってくれたよね?
『僕には、好きな人がいるんです。』
って…。
私、自分で言うのも何だけど、それはすぐに私のことだって分かったから、あの時は本当に嬉しかったよ。でも、それと同時に私、翔真の決意は本物だって思ったから…そのまま翔真の望み通りに身を引こう、そう思ったんだ。
でも私、この半年間、翔真のことを忘れることができなかった。やっぱり私には、翔真が必要なんだ、そう思った。
だから私、翔真に伝えたいことがあります!―




