表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
65/68

エピローグ 三

 そのことに気づいた私は、何とかして「元の世界」に戻ろうとしたけど、そんな方法、思いつく訳ないよね。それで私は仕方なく、そのまま「過去」の世界で、過ごすことにした。まあ最悪、そのまま過ごしていたら半年が過ぎて、「元の世界」に戻ったことになるんじゃないか、って思ったんだ。

 そういえば私、この後テニスサークルに入るんだった、ってことを、私はそのすぐ後に思い出した。だって、そこで翔真と初めて逢うってこと、私はっきり覚えてたんだもん。

 それで、私はそれを楽しみにして、サークルに向かった。何か自分で勝手に振っておいて、都合いい話だよね。でも私、翔真から、「好きです!」

って「2度目」の告白をされるの、本当に楽しみにしてたんだ。

 でも、その時の翔真、何かおかしいな…、って思ったんだ。何か「1回目」の時と比べて、よそよそしいなあ、って…。

 まあそれでもそのことは気にせずに私はテニスをしてたんだけど、サークルが終わって、この後翔真が告白してくるはずなのに、翔真は私の所にやって来なかった。

 『あれ、過去が、変わった…?』

そこで私は、あることに思い至った。

『何か今日の翔真の様子、ちょっとおかしかったな…。

 …もしかして、本当にもしかしてだけど、翔真も、タイムスリップしてるのかな?』

 …それで私に告白するのを止めて、私たちの恋をなかったことにして終わらせて、私たちが傷つかないようにしてるんじゃないかって、私思ったんだ。でももちろん、そんなの確信持てないよね?だからとりあえず、達紀くんにその後連絡して、私たちが2回目にデートしたその場所に、翔真を呼び出すことにした。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ