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それは、言ってはいけない言葉 七
「あ、これなんか翔真に似合いそう!」
「あ、でも、この合わせ方はないなあ…。」
「これ、意外とイケるかも!」
ショッピング中の亜紀はとても楽しそうで、亜紀は本当に「女の子」なんだなあということを実感させるには十分であった。
そして、そんな亜紀を見ていると、こっちまで楽しくなってくる。
また、「僕もファッションを、もっと勉強したい。」という気分にも、させられる。
最終的に、今日は僕は亜紀の薦めで、カーキ色のカーゴパンツと、茶色のハイカットスニーカーを購入した。
(何でも、今日着ている黒のテイラードジャケットにそれらを合わせると、うまくカジュアルダウンできておしゃれなのだそうだ。)
また、亜紀もベージュのワンピースと、黒のパンプスを購入する。
(僕は本当にファッションには疎くて、恥ずかしながら最初「パンプス」という言葉を知らなかった。…後で亜紀が教えてくれた。)
「楽しかったね、翔真!また来ようね!」
「そうだね!」
僕たちは、その日を本当に楽しんだ。そして、その日はショッピングが終わった後、帰ることにした。




