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出会い 十五
『翔真、今度、遊びにいかない?』
そうこうしているうちに、同じテニスサークル仲間で、友達の時川達紀から、連絡が入った。
僕はとてもそのメールを返せる気にはなれなかったが、とりあえず返信をした。
『ああ、いいよ。』
『よっしゃ!じゃあ今度、○○に行こ!』
『…分かった。』
…思えばその日は、僕、亜紀、達紀、達紀の彼女と、僕が亜紀と付き合う前の「ダブルデート」をした日だ。
また、さっきメールで来た行き先も、同じ所である。
ここで、僕はふと我に返った。
『…そういえば、『過去の自分』は、僕の方から達紀に、
『お願い、僕に協力してくれ!』
って、頼んだんじゃなかったっけ?
…ってことはこのメールはおかしい。これじゃあ過去が、変わったってことになる。
…まあでも、僕が亜紀に告白しなかった時点で、過去は書き換えられたんだ。じゃあ、今回のようなこともある、のかな…?』
僕は、それ以上考えるのを止めた。そして、僕は眠りについた。




