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出会い 十四

 その、家までの帰り道は、まだ粘り強く残っている残暑はあるものの、少し肌寒くなりかけている10月のとある一日で、僕は体を冷やさないように、薄手の長袖の羽織り物を着ていた。

 『この後、段々と寒くなって、もっと秋らしくなっていくんだろう。

 そして、僕たちの恋も、儚く散っていく…。

 いや、散るんじゃない。僕たちの恋は、始まらずに終わっていくんだ…。』

 …そう思うと僕は余計に泣けてきて、結局、僕はその道中で声をあげて泣いてしまった。僕がそんな様子であったため、道行く人は振り返って僕をチラチラ見たが、僕にはそれを気にかける余裕は、なかった。

 そして、僕は家に着く。反射的に見た僕の携帯の待受画面は、亜紀との2ショットだ。

 僕はそれを消してしまおうとしたが、そうすると、2人の恋が最初から、全てなかったことになってしまいそうで、そう思うと恐くて、結局それはできなかった。

 そして、僕はベッドの上にくるまる。そしてその中でも、僕は、泣いた。

  

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