2話「封筒の中身」
1話目を投稿したときに前書きの意味を理解できてなく何も書いていませんでしたが、今回の執筆&投稿では書きたいと思います。というか、もう書いてますが。
それよりも1話を投稿してから正直時間がたってしまったと自分でも感じています。それと呼んでくれた人にも迷惑をかけたのでは、と思ってます。
20分後。
俺は今、自分が通う高校の教室のドアの前に立っていた。
しかしドアの前なのにこちらには中から聞こえてくるクラスメイトたちの声が聞こえてくる。
まあ、これはいつもの事で気にしたことはないのだが、先生や地域の人が来たときに『このクラスの人たちは周りにいる人たちの事を気にしてあげないんですね』と、言われそうだ。
だけどそれは、俺たちがまだ高1だから担任からも言われていないだけで、その事についての話は近いうちかそれより先の話になるかもしれないだろう。
それに祭りとかではこれより大きい音などが聞こえるのだけれど。
そう思いつつも俺は、思いっきり教室のドアを開いた。
すると今まで聞こえていた話声は止み、クラスメイトたちのほとんどがこちらを見ているのを肌で感じ取れる。しかしすぐに視線を感じなくなる。それからクラスメイトたちは、俺を空気のような扱いをしてまた話をし始めるのであった。
ま、クラスメイトたちの数名が「おはよう」と声をかけてきてくれたので、俺はそれに反応をして、
「みんな、おはよー」
と、声をかけた人とかけてきてない人全員に聞こえるように返事を返した。
その後すぐに俺は自分の席がある方へと歩きて行く。
とりあえずこのクラスについて説明をしておこう。
このクラスには30人もの生徒がいる。30と聞いたら、少なくないか?と、思うかもしれないが、俺が通う高校は進学校でそれでもって大学に行きやすいという、誰もがそれを聞くとこの高校に入りたくなる高校だ。しかし現実はそう甘くない。
まあ、そこは今聞いたところでなんの意味もないのだが。
で、話を戻して俺の学年は7つのクラスが存在しているのだ。ちなみに俺は2組の生徒だ。
クラスの席は縦6人横5人となっている。
その中で俺の席はというと・・・・・・。
そんなことを説明しているうちに自分の席に着いていたようだ。と、同時に俺に話しかけてくる1人のクラスメイトがいた。
「おはよう、日向。今日はよい日になりそうだよ」
「公太ぁー、おはよー。それより、なんで今日が良い1日になるんだ?」
俺は声をかけてきた彼に対して『公太』と呼び、公太また話しかけてくる。
「?何も分かってないのか?決まってるじゃないか、今日は自習の時間が2時間もあるんだぞ」
「ああ、そうだったような気もする」
そんな会話をしながら俺は自分の席に着く。
彼の名前は、賀古公太。結城日向と中学生の時に知り合い、高校生になっても同じ学校のクラスメイトになるという。まあ、このことに関してはどちらも知っていたが、まさか同じクラスにまでなるとは思っていなかったようだ。
「と、その前に。1つ頼みがあるんだが・・・・・・」
賀古はそう言いながら、机の上に1冊のノートを出した。
そこで俺はすぐに察した。
「公太、こいつ、『宿題分からないところあったから、回答&解説付きで教えてくれ』って、いうんじゃないだろうな」
そこで俺が察したことは賀古の次の一言で当たっていたと、そしてため息をつくだった。
「ははは、さすがは日向さんじゃないですか。そこまで察せるなんて凄いですよ。ははははは」
見事当たっていたことに対して、賀古は笑いながら俺の席へ近づいてくる。
俺はというと、ため息をつき、
「ははは、じゃないよ公太。それにその問題、俺が分からなかったときどうするんだよ」
と、言いながらも俺は席に着く際横にかけていたカバンから1冊のノートを出す。
「じゃ、日向さんよろしくお願いします」
賀古がそういうと俺は問題の回答&解説をするためにノートを開いたのだった。
それから日向と公太の2人は10分もしないうちにノートを閉じるのであった。
――約10分後――
「ふうー、やっぱり日向の教え方は先生並みにうまいな」
「おうおう、それはさんきゅうな」
賀古は口を開き、俺にそう言ってきた。俺はというと、流すように言葉を返してカバンから1冊の本を出す。
それはというと、賀古に勉強を教え終わったのは良いのだがすることがなくなったからだ。まあ、無いからといって寝るわけでもなく、本を読むのだが。
俺は手で本を持つと開き読み始めた。
だが、その時間はすぐに終わる。何故なら2.3ページ読み終わるのと同時に担任が教室に入ってきたからだ。
「はい、おはようございます皆さん。はいはい、席に着いてない人たちはすぐに着いてくださいね」
それから担任は5分くらい話すとすぐに教室から出ていった。
担任の今日の動きを見るだけで俺は分かったのだが、先生たちの今日に1日は忙しいようだ。
まあ、どちらにせよ1時間目の準備をしなければならない。そう思い、俺は1時間目の準備を始めた。
それから時間が過ぎて昼休み。
今俺は1枚の封筒の中身を見ようとしていた。それはというと、朝受け取った封筒の事を完全に忘れていて、今から見るということになっているからだ。
「はぁ、朝から時間が無くて見るの忘れてたんだよな・・・・・・」
そう言いながら俺は封筒の開け口を開く。今開いた封筒の大きさは写真が入りそうな大きさだ。
そして俺は封筒の中に手を入れた。入れて分かったことといえば、写真が1枚と紙のようなものが1枚ずつ入っていたことだ。
・・・・・・まあ、これは触ってみてからの予想なのだが。
それから封筒から出てきたものは、俺が予想した通り写真と紙が1枚ずつ出てきた。
そこでまず写真から見てみることにした。写真を見ると写っていたのは、3人の子供たちだった。真ん中に男の子その外側に女の子という形で写っている。
ここで俺は、男の子を見た時にあることに気が付いた。それはというと、この男の子が小さい頃の俺だったという事だ。
そんな小さい頃の自分を見ながら俺の口から、
「なんだが小さい頃の自分ってこんなに可愛いんだな」
と、自分でも思ってもいなかったことを発言していたのだ。
その後すぐに小さい頃の俺の隣に立っていた女の子2人の方に目をやった。
まず右側に立っている女の子は銀色の髪と瞳を持つ子。次に左側に立っている女の子は黒と紫の色が混ざった髪に黒色の瞳を持つ子。
ここまで確認をしたが俺の脳内にはこの女の子たちが誰なのか、という答えは出せずにいた。そもそも名前が分からないのだ。
それと名前が分かればどうにかできそうな気がするのだが全く思い出すことも出来ないし、女の子たちの記憶すら俺は持っていない。しかし1つだけ思ったことがある。
それはこの女の子2人が、俺が毎日見ていた夢に関係しているのではないのか、という事だ。
まあ、それに関してはどうすることも出来なさそうだから。
と、俺はそう思い、気を取り直し次に紙の方を手に取った。そこでまず目に入ったのは・・・・・・、
『結城日向くんへ、待ってます!』
という文だ。
この文を読んだとき俺の頭の中には『?』でいっぱいになっていた。それもそのはず、俺の名前が書いてあると思えば次に書いてあったのは『待ってます!』という言葉だ。さすがにこの言葉だけじゃ何を言いたいのかは、少しは分かるのだがどこで俺を待っているのかが分からない。
まぁー、もう1度気を取り直してこの紙ではなく、この手紙の中身を見てみようと思う。
山折りにされている手紙を俺は両手で開いて中の文章を見てみる。そして俺の目が見た文章とは・・・・・・。
『日向くん、私たちの事を覚えていますか?私たちはあなたが小さい頃に遊んでいた写真に写っている少女です。と、言ったとしても信じられませんよね。ですが安心してください、あなたはきっと思い出すことになりますよ。私たちが写真の少女であなたの事をずっと待っていた、『 と 』ですから。あなたの妻2人より』
という、3行の文だ。
読み進めていくうちに夢の中に出てきていた女の子たちでは?と、いう思いが強くなっていく。しかし最後に書いてあった4文字分が書かれていなかった。
不思議に思った俺はその手紙を光すかしたり、といくつかの方法を使ってみたが結局見ることが出来ないままになってしまった。
それから俺は考えることにした。
この写真と手紙の差出人は誰なのか。それと『 と 』の部分に入る。そして妻2人、という部分について。の3つについてだ。しかしいくら考えたところでこの3つについての考えは出てくることはなかった。
まず写真と手紙についてだが。封筒に名前の記載がされていなかったからだ。次に『 と 』だが初めから分かっていないためパス。最後に妻2人というところだがここについても『 と 』と同じように分からないため、結果としては何も分かっていない状態だ。
そこで不意に5時間目が始まるチャイムの音が耳に入り、また逆の耳からチャイムの音が出ていく。
「ああ、これのせいで時間を取られてしまった。というか、この件については時間が出来た時にでも考えるとするか」
俺は小声でそう言うと、今まで見ていた写真と手紙を封筒の中に戻して制服の胸ポケットに入れる。それから俺はすぐに眠りの中に入っていくのだった。
この時俺はまだ気が付いていなかった。そして次に目を覚ました時・・・・・・。
読んでくださった人、飛ばしまくった人に該当する人達はこの小説を読んでくださりありがとうございます。感謝感謝。
特にいう事が無いので、今回投稿しました2話は投稿自信がほんの少ししかありません。誠に申し訳ございません。3話は良くしたいと思っています!