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ミュレス帝国建国戦記 ~平凡な労働者だった少女が皇帝になるまで~  作者: トリーマルク
第九章 エルルーア参謀長・第二八節 ルフェンティア攻略と緊急参謀会議
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二二七 メルヴェマル参謀会議3 ミュレス大国軍の被害

 それからも、エルルーアの分析についての発表が続いた。

「それでは現在の部隊の状況について、改めて確認してみましょう」

 エルルーアは各隊長や参謀を指名して、それぞれが担当する部隊の状況について発表させ、それを参謀副長であるワーヴァがまとめていった。


 発表を通じての感覚としては、主力部隊、弓矢部隊、特殊能力部隊のミュレス大国軍の「前線3部隊」はどの部隊もこの戦いで比較的大きめの損害を被っていることであった。

 その損耗率は、平均して約2割。

 これは、これまでの戦いの中でも、一番高い損耗率となった。

 その理由として、主力部隊は天政府軍との一対一の戦闘での被害が多いことがあげられた。

 しかし他の部隊も比較的被害は大きく、彼らは一対一での戦いも無いわけでは無いが、それよりも投げ込まれた新兵器による被害が痛かった。

 また、何よりもベルターラ方面から来た天政府軍と急遽交戦することになった後方支援部隊の損耗率が約4割と、これまでに後方部隊が経験したことのない被害を負った。

 やはり、攻撃力では前線3部隊よりも格段に劣る後方部隊では、天政府軍との戦力差が大きく、交戦する事態に陥った時点で甚大な被害は避けられなかったようだった。


「うーん……ある程度概算はしていたけれど、予想以上の被害規模になったわね……」

 エルルーアは他の参謀や隊長から報告された各部隊の被害状況を聞いて、短く感想を述べるに留めた。

 もっとも、昨日の分析で被害の概算は把握していたエルルーアだったが、それよりも落ち込んだ表情を見せたのはその他の出席者達の方だった。

 特に、担当参謀でもあり元後方部隊長のヤルヴィアーにとっては、知り合いの多い出身部隊が酷い被害を負ったことに心を痛めていたようだった。

「さあ、それでは次の議題に移りましょう」

 エルルーアはそんな沈滞した空気を感じ取り、その空気をこの部屋からいち早く追い出そうとするかのように会議を進行させた。

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