夏休みの始まり
「あれは...」
「もしかして.....」
「誰?」
「知りませんか」
「学校の理事長の娘だよ」
「そうか、ここ私立だったな」
「今更ですか」
「で、何故理事長の娘が此処に?」
「入部しに来たとか」
「それは無いだろ」
「名前は―――
たしか――
紗枝花だった気が」
「貴方が部長ですか」
「そうだけど」
「部活に入れてくれませんか」
「まあ良いけど」
「有難う御座います」
「料理って言ってもな」
「じゃあ改装すれば良いじゃないですか」
「理事長の権力すぎょい」
「じゃあお父さんに伝えておきますね」
「理事長の娘って口悪そうだったけど
そんな事も無いのか」
「良い人でしたね」
「そうっぽい」
「ども」
「何故居るんだ」
「入部ですが」
「そうですか」
「はい」
「はい?
なんで柚乃が居るんだよ」
「悪い?」
「いや..」
「誰ですか」
「幼馴染です」
「そうか」
「そうだ」
「じゃあ、夏休みに入りますね」
「そうだな...明日から夏休みだな」