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お料理倶楽部  作者: こうおう
15/22

それでも明日はやってくる

それから一ヶ月経った。

あの日以来誰も来ない。

人が来ないのは、

こんなに寂しいものだと.....

どうにかしても

どうなっても良い。

また....

仲良く出来れば...



自分は思った。

そして明日は退院だ。



そして心の準備が出来ないまま

明日が来る。

心を落ち着かせて....

俺は、眠りについた。


勿論時間は自分を待ってくれるはずも

なく、退院の日が来た。

そして医師には無理はしない様にと言われたが、


そんな事。


どうだって良い。

今の自分にはそう思えた。

「会いたい」

と心の中で叫んでいる。



その時....

交差点には、

菜果が居た。

車と衝突しそうだった。

俺はこの状況でも直ぐ言えた。


「菜果止まれ!」

そう...

言ってしまったのだ。

考える暇はなく。

声が無意識に出てしまう。



なんとか..

菜果を助けれた。

「蒼樹君...」

と俺に言う。


「どうして...

どうしてなの」

「助けたいから」

「蒼樹君を...

私....見捨ててしまったのに」


「そんな事気にしていない」

「大事な... 仲間だからな」


勿論、自分の心の中では急に

見舞いに来なくなった事は

許せない。

だが、それで俺も見捨てるのは、

どうかと思うんだ。



「だって俺には菜果が必要だから」


と俺は言っていた。


その時は気づかなかっただろうが、

勿論周りには大勢の人が居た。


そして気になっていた事を聞く。

「皆は?」

「分からない...

あれ以来学校にも来て

なかったみたいです。

私みたいに、悲しいのかな。」

「取り敢えず探そう!」

と俺は菜果の手を握り、

走って行った。




それで

何処を探しても居ない。


俺は泣きそうになった。

そしてその時。


「お兄ちゃんじゃん」

と言ってきた。

まさか...と思っていたが

其処には紗枝花と妹が居た。

聞くと、ずっと家に引きこもっていた様だ。


「退院できて良かったですね」

「そうだな」

俺は見つけられた事の嬉しさと共に

悲しみが出てくる。

俺が居ない事で、

こんなにも迷惑を掛けていたんだと。

それから皆で家に帰った。



其処である物を見た。


「今日は、泊まらせてもらっても?」

悩まず即答...


「駄目です。」


と言ったが、

妹が家の中にもう入らせている。



これは.....



大変だな...


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