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全治一ヶ月
「おはよう」
「お早う御座います」
「何で居るんですか」
「それは...」
「あ..」
「先輩、準備しましょう」
「先輩?」
「そうですよ
私は一年ですから」
「そうだったのか
入部届けで見落として
いたのか」
「準備出来ましたー？」
「うん」
「じゃあ行きましょ」
「ちょっと待って」
「どうかしたか」
「なんで菜果さんが
居るんですか」
「.....」
「付き合ってたんです?」
「いやもうそれは無い
ですよ」
「そうそう」
「蒼樹君みたいな
ゴキブリとは
付き合いたくないです」
「おぉ」
「分かってるじゃないの」
「嘘ですけどね」
と言う展開を待ち望んでいた。
「で、俺は何で今病院なんだよ」
「転げ落ちて、
骨折したからでしょ」
「そうでした」
「手足骨折したんで
部活動出来ないですね」
「可哀想ですね」
「まぁ」
「どうするかはお兄ちゃん
次第です。」
「完全に治るまでに
一ヶ月掛かるみたいですね」
「嘘...だろ...」
「本当ですよ」
「あ..はい」
