第8話
【人間】
皆川遥人
上野斗真
相田一樹
【天使】
エレベーター係(アニー(♀)、テオ(♂))
アラン(♂)
アリス(♀)
ヨハン(♂)
マノン(♀)
リーズ(♀)
【悪魔】
レオン(♂)
ジルダ(♀)
ノエル(♀)
レオンは空き地の中央に立ち、左手をかざす。
レオンの足元から紋章が浮かび上がり、結界を作った。
「…」
レオンは気を失っているアリスをその場に投げ捨て、現れた椅子に腰をかける。
「レオン様、こちらに」
ジルダは蜘蛛の入った透明なガラスケースをレオンに渡す。
レオンはそのガラスケースを手に取り、喰らった。
「ジルダ、いるか?」
食べてみたいといっていただろう、とレオンは付け足す。
「いいいいいいいや!わ、私は、別に…」
「そうか」
そう言って、最後の蜘蛛を喰らうレオン。
「食べたくないなら、そう言えばいいのに…」
「う、うるさいわねノエル!そんなことないわよ!」
「…そう」
フンッ、とジルダは鼻を鳴らす。
ん、と声が聞こえた。
ジルダは声の方向を見ると、意識を取り戻したアリスがそこにいた。
「ここは…」
アリスは状況が飲み込めずにあたりを見渡す。
「ここは、現世にある私たちの基地」
「結界が張ってあるから、生きている人間には見えないわ」
ノエルとジルダがそう答えると、そうですか…、とアリスは俯いた。
「さて天使よ」
そう言ってレオンは椅子から立ち上がる。
「味方が来るまで、今の天使のことについて洗いざらい話してもらおうか」
「さっすがレオン様!情報収集というわけですね♪」
ジルダは手を合わせレオンの意見に賛同した。
「情報を制すものが、世界を制す…」
「ノエルに聞いてないわよっ!」
「ノエルの言う通りだ」
「さっすがノエルちゃん優秀ねぇ♪」
ジルダは続けて舌打ちした。
「…何も話すことなんてありません」
アリスは下を向いたまま、答えた。
「ねぇ、隠さないでくれる?」
情報を制すものが世界を制すからねぇ!、と続けるジルダに、
「…私は何も言いませんから」
と、アリスは言った。
「そんなこと言わない方が身のためよ?情報を制すものが世界を制すからねぇ!」
ジルダにそう言われても、アリスは口を閉ざしたまま。
「いい加減口を割りなさい!なんてったって!情報を制すものが────「ジルダ、もう言わなくていい」
レオンはジルダの言葉を遮ると、すみません…、とジルダは頭を下げた。
「…何も話す気はないか」
再びレオンは椅子に腰掛け、まぁいい、と呟いた。
「もうすぐ、心置きなく人間の魂を食べることが出来るようになるのだからな」
レオンはそう言って背もたれに寄りかかると、…何を言っているのですか、とアリスの声が耳に入った。
「そんなサイン、本当に貰えるとでも思っているのですか?」
「なに?」
「私ひとりのために、我々天使がそんなことをするととお思いですか?!」
アリスはそう主張すると、確かに、とノエルは口を漏らした。
「この作戦では、この天使をあいつらが捨てたら成り立たない」
「ちょっとノエル!レオン様の作戦にケチをつける気?!」
「確かに、それはありえるな…」
「実は私も〜♪そんな気がするって思ってたんですよぉ〜♪」
「…思って、たんですよぉ〜…」
ジルダはレオンとノエルから距離を置き、座り込んだ。
「まぁ、その時は…」
レオンはアリスの元へ近づき、
「こいつを始末するだけだ」
「…っ」
アリスを殴り飛ばした。
【人間】
皆川遥人
上野斗真
相田一樹
【天使】
エレベーター係(アニー(♀)、テオ(♂))
アラン(♂)
アリス(♀)
ヨハン(♂)
マノン(♀)
リーズ(♀)
【悪魔】
レオン(♂)
ジルダ(♀)
ノエル(♀)