第7話
【人間】
皆川遥人
上野斗真
相田一樹
【天使】
エレベーター係(アニー(♀)、テオ(♂))
アラン(♂)
アリス(♀)
ヨハン(♂)
マノン(♀)
リーズ(♀)
【悪魔】
レオン(♂)
ジルダ(♀)
ノエル(♀)
「助けに行くよ」
マノンはそう言った。
「厳しいからと言って、見捨てるわけには行かないだろう?」
「あ、ありがとうございます…!」
遥人は立ち上がり、頭を下げる。
「よし!作戦会議だ!」
マノンは拳を突き上げると、おー!、と周りの天使たちは声を上げた。
あのー、と申し訳なさそうにリーズは手を上げる。
「悪魔たちはどこでまっているんでしょうか…」
それを聞いたヨハンは先程レオンが投げつけた紙を拾い上げた。
「えぇと…、これは人間界の住所ですね。ここから少し離れているようですが…」
「「見せて!見せて!!」」
エレベーター係はヨハンの手に持つ紙を下から覗き込み、これなら大丈夫!、と微笑んだ。
「エレベーターでいけるよ!住所、しっかりと書いてくれてるから!」
「そんなことも出来るんだ!まるで、どこでもド「言わせませんよ!!」
リーズはアランをペチン、と叩きアランは思わぬ衝撃に転んだ。
「エレベーターの準備、してきますね!」
「準備が出来たら、お呼びしますね!」
アランを尻目に、エレベーター係のふたりは走り去る。
「サインはどうしましょうか…」
リーズはうつむきながら言う。
アランは手を上げ、
「偽物のサインを渡すとか!」
と声を上げた。
しかし、すぐに気づかれてしまうでしょう、とヨハンは反論する。
「あのー…」
遥人は手を上げる。
「悪魔のフリをして、乗り込むことってできないですかね」
「なるほど!」
マノンは、名案だ!、と言った。
リーズもアランも、頷く。
「悪魔のフリなんかしたら、天使の名が傷つきます!」
ヨハンは強い口調で反論した。
「でも、それしかないよ」
マノンは真面目な顔でヨハンを見やる。
「私はそんなの認めません!」
「ヨハンさんの気持ちもわかりますが…でも…!」
「そうだよヨハン!仲間を助けるためだよ!」
リーズとアランもマノン側につき、ヨハンを説得する。だが、
「私は…私は絶対認めませんから!」
そう言ってヨハンは、背を向けて歩き出した。
「ヨハン!!」
「…」
マノンの呼びかけに一瞬足を止めるも、再び歩きだす。
ヨハンの背中が見えなくなった。マノンたちは俯く。
「あ、あの…すみません」
遥人も俯き、謝る。
「君が謝ることじゃない。…天使と悪魔は、昔から敵対していだんだ。ヨハンの気持ちもわかる。だから…」
マノンは振り向き、
「ヨハンを、悪く思わないでくれ」
遥人は、はい…、と頷いた。
「そうと決まれば、オレ達だけでも行こう!」
「は、はい!」
アランの呼びかけにリーズは応える。マノンと遥人も頷いた。
「準備できました!これでいつでも出発できます!」
エレベーター係のふたりが帰ってきた。アニーの元気な声が広がる。
「あれ?ヨハンさんは?」
テオはヨハンがいなくなったことに気づき、首をかしげた。
「…ヨハンは行かないって。ボク達だけ、連れていってもらえるかい?」
マノンのその言葉に、エレベーター係は疑うことなく、わかりました!、と手を挙げた。
「じゃあ、遥人くんは待っててくれ」
「えっ?!」
予期していなかった言葉に、遥人は驚きの声を上げる。
アランとリーズも、マノンの言うことは当然と言うかのような表情をする。
「人間が行くには危険すぎるよ!」
「そうです!危ないです…!」
アランとリーズは説得しようとするも、遥人は一歩も譲らない。
「アリスを、助けたいんです」
「…わかった」
「ちょ、マノン先輩?」
マノンの言葉にアランは驚く。
「ただし、ボクたちの後ろにいるんだよ?」
「ありがとうございます…!」
「ただし、いざとなったら君も戦ってもらうからね」
「…はい!」
マノンはアランとリーズにウインクをした。
ふたりは、マノンの判断なら…、と反論はしなかった。
「さぁみんな、行こうか」
マノンたちはエレベーターの中へと入った。
【人間】
皆川遥人
上野斗真
相田一樹
【天使】
エレベーター係(アニー(♀)、テオ(♂))
アラン(♂)
アリス(♀)
ヨハン(♂)
マノン(♀)
リーズ(♀)
【悪魔】
レオン(♂)
ジルダ(♀)
ノエル(♀)