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第5話

【人間】

皆川遥人

上野斗真

相田一樹


【天使】

エレベーター係(アニー(♀)、テオ(♂))

アラン(♂)

アリス(♀)

ヨハン(♂)

マノン(♀)

リーズ(♀)


【悪魔】

レオン(♂)

ジルダ(♀)

ノエル(♀)

「わぁ!現世に来るの久しぶり〜!」

背伸びをしながらそう言うマノンは、エレベーター係にここの場所を問いかける。


「ここはよもぎ公園だよ!」

「休憩の時、二人で遊びに来てるんだ!」

ねー!、とふたりは顔を見合わせて笑った。




二手に分かれて行動した方がいいかもしれませんね、とリーズは言う。


「よーし!じゃあアラン隊に入隊したいものはついてこい!」

アランはそう言い、よもぎ公園から出ようとした。


が、誰もついて行くことなく、


「じゃあ、アリスさんとアニーさんとテオさんは私についてきてください」

「「はーい!」」

「わかりました」


ちょっと!、と言うアランを無視し、ヨハンはマノンに手鏡を渡した。


「なんで手鏡?」

遥人の問いにヨハンは、悪魔の弱点は鏡なので、と答えた。


「ですがこの手鏡は小さいので、過信はしないでください。あくまでも護身用ですからね」

そう付け足すヨハンに、マノンは、ありがとう!、と返した。


ヨハンとアリスとエレベーター係のふたりはよもぎ公園から出て、別行動をする。


残されたマノンとリーズとアランと遥人。


遥人の表情は少し曇っていた。


「おやおや遥人くん。アリスちゃんと離れちゃって寂しいのかい?」

「そ、そんなわけないだろ!!」


そう言う遥人の顔には、図星と書いてあった。


「ねぇ遥人くん、どうして人には心があると思う?」


突然のマノンの問いに、知らないですけど…、と遥人は答えた。


「愛するため、天からの贈り物なんだよ♪」

「マ、マノンさんまで変なこと言わないでくださいよ!!」

「変なことじゃないさ。事実だよ?」


ヒューヒュー!、と冷やかすアラン。リーズまでもクスクスと微笑んだ。


「ほら!早く悪魔を探しに行くんでしょう!行きましょうよ!」


遥人はマノンの背中を押した。




ヨハンたちが出た方と反対側の出口で、遥人たちはふたりの人間とすれ違った。



「斗真!一樹!!」

遥人は二人に声をかける。

しかし────




「なぁ斗真、いま遥人の声が聞こえなかったか?」

「そうか?誰もいないじゃないか」

「もしかして俺の霊感の力が…!」

「なにいってるんだよ、遥人は死んでないだろー?」

「それもそうだよな」


ふたりはそう言って、ベンチへと腰掛ける。


「見えて…ないのか?」

遥人は腰掛けるふたりを見下ろす。


なるほどね…、とアランは言った。遥人はアランの胸ぐらを掴み、どういうことなんだよ!!、と声を荒らげた。


「説明しろよ!!!」

「えっ?あ、その…!ちょっと知ったかぶったと言いますか…!はい!ごごごごめんなさい!!!」


おどおどするアランをリーズは手で払い、遥人の質問に答える。


「現世には、魂がしっかり安定している人しか周知されないんです」


そうそう!とアランは頷く。


「君の魂は悪魔によって不安定にされてしまった。だから現世にいる人には見えなくなってしまったのかもしれないね」

そう付け足すマノンに、アランはまたもや、そうそう!、と頷いた。


そんな…、と俯く遥人。


「大丈夫。君のことはちゃんと現世に送り届けることができるよう、最善を尽くすから!」

「わ、私もお力添えをさせていただきますので…!」

そう遥人を励ますマノンとリーズ。

はい…!、と遥人は顔を上げた。


「大船に乗った気持ちでいてよ!」

そう笑うアランに、お前は一体何なんだよ!!、と遥人は言った。


「あぁアリスゥ!俺はアリスのことが好きになってしまったんだぁ!」


と、遥人の気持ちを代弁するかのように言うアラン。


「で・も♪」


と遥人を見ながら、


「なぎさちゃんも、捨てがたい!」







「お前さぁ…。そんなことやってると友達無くすよ?」

遥人はアランと目を合わせずにそう言う。

「なにを言ってんのー!オレには友達たくさんいるもんねー!」


ね!リーズ!、とアランは振り向くと、リーズは目を背けた。


え、とアランの口から声が零れる。


「人をからかうのも、…いい加減にしろよっ!!」

遥人はそう言ってアランに殴りかかる。


わわっ!!、とアランは遥人をよけ、ふたりが腰掛けるベンチの後ろへと隠れた。


遥人はそれを追いかけて、アランと遥人のふたりはベンチをぐるぐると回る。


「…なんか、風強くね?」

「さっきまで風なんて吹いてなかったよな…」

斗真と一樹は身震いしながら立ち上がった。

その時、


────ガタンッ!!


「「え」」


アランはベンチに躓き、ベンチは音を鳴らした。一樹と斗真のふたりは固まる。


「アラン…」

「遥人…」


遥人とアランのふたりはお互いの名前を呼び、そして────





ベンチを持ち上げ、








そのままぐるぐると回った。








「「ゆ…ゆ…」」


斗真と一樹のふたりはその場にペタンと座り込み、



「「幽霊だー!!!!」」

その場から、走り去った。

間】

皆川遥人

上野斗真

相田一樹


【天使】

エレベーター係(アニー(♀)、テオ(♂))

アラン(♂)

アリス(♀)

ヨハン(♂)

マノン(♀)

リーズ(♀)


【悪魔】

レオン(♂)

ジルダ(♀)

ノエル(♀)

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