第12話
【人間】
皆川遥人
上野斗真
相田一樹
【天使】
エレベーター係(アニー(♀)、テオ(♂))
アラン(♂)
アリス(♀)
ヨハン(♂)
マノン(♀)
リーズ(♀)
【悪魔】
レオン(♂)
ジルダ(♀)
ノエル(♀)
「くそ…やはり逃げられたか…!」
多少回復した悪魔たちが再び戻ってくる。
「こちらにはいないようです…!」
ジルダは息が上がったまま、レオンに伝える。
「じゃあどこにいる…」
「いや、それは…」
「あ?」
「わかりません…」
ジルダは小さい声でそう答えた。
「…使えない奴は要らないと、何度も言ってんだろこの無能が!」
レオンはジルダにそう叫ぶ。
「…ぁ…も、うしわけ…ありません…」
「もうお前は、ついてくるな」
レオンはジルダにそう言い放ち、天使を追いかけた。
「う、うぅ…」
ジルダの目から、涙がこぼれ落ちる。
ノエルはジルダの肩に手を当てた。
「ジルダ…」
「も、う…もう私は…レオ、ン様と一緒に…」
泣いているせいか、途切れ途切れに話すジルダ。
ノエルはジルダの手を握った。
「ジルダ。レオン様は少しお怒りになってしまわれただけ」
「でも…ッ、でも…!」
「大丈夫。一緒に、いこ?」
ノエルはジルダの手を引き、レオンを追いかけた。
「はぁ…はぁ…」
逃げ帰った遥人たちは、息を荒らげていた。
ここまで来たら大丈夫かな、とマノンは言うと、遥人たちは安堵する。
「早く着替えましょう。これ、脱ぎたいです」
顔をしかめながら言うヨハン。
それを聞いたアランは先ほどのヨハンの真似をした。
「自分のくだらないプライドよりも、守るべきものがあると思ったので…!だっけ?」
ニヤニヤと口元を緩ませながらいうアランに、やめてください!とヨハンは怒った。
あはは!、とアランは笑い、そして、
「…でも、ありがとう。助かったよ」
「…!い、いえ…」
ヨハンは、アランの思わぬ言葉に頬を赤らめた。
「あの…!ありがとう、みんな」
「ありがとうございます」
遥人とアリスは、自分を助けてくれた天使達に頭を下げる。
アリスは、解雇されることもやむを得ないと思った。
しかし────
「気にしないでよ。ボクたちは天使だよ?」
マノンの言葉を筆頭に、天使達は続々と優しい言葉を発した。
アリスはさらに、頭を深々と下げた。
「オレたちは神の人間の間におかれる特別な存在!天使!!」
「アラン先輩が言うと、説得力ないですけどね」
「ヨハンひどいっ!!」
みんなはアランとヨハンの掛け合いに頬を緩ます。
「とにかく、遥人さんが無事でよかったです!」
「「そうだねリーズお姉ちゃん!よかった!!」」
リーズとエレベーター係の言葉に、さらにみんなは微笑んだ。
しかしこのような時は決して長くはない。
マノンは一息つき、さて遥人くん、と声をかけた。
「魂が固定されようとしている今、ここに長居することは出来ない。」
…帰る準備はできたかい?、とマノンはどこか寂しそうな表情でそう言った。
ほかの天使たちも、俯く。
「…はい。短い間でしたが、お世話になりました」
遥人はそう言うと、マノンは少し寂しい表情をしながら、うん、と呟いて遥人の着ていた黒いコートを預かった。
「じゃあみんな、遥人くんを返す準備をしに行くよ!ボクらは作業場で調整してるから、アリスとエレベーター係は無事に遥人くんを送り届けてあげて!」
「「はい!」」
マノンの支持に、天使達全員が返事を返す。
「じゃあね!遥人!」
「現世に戻ったら、魔除けに塩を持つことをオススメしますよ」
「あ、あとっ!くれぐれも私たち天使の存在は秘密にしておいてくださいね!」
「…遥人くん。人間としての生を、全うしてくれ!」
続けざまに遥人へ別れの言葉を言う天使達。
はい、と遥人は答えた。
「みんな行くよー!」
マノンのその言葉にアリスとエレベーター係以外の天使は作業場へと向かう。エレベーター係の2人も、エレベーターもってくるね!、と別の場所へと向かった。
取り残された遥人とアリス。
先に口を開けたのは、アリスだった。
「帰ることが出来て、嬉しいですか?」
「…うん。親孝行とかもまだ出来てないし、まだまだ友達とも遊び足りない」
「…本当に、良かったですね」
アリスはそう言って微笑んだ。
でも…、と遥人は口を開ける。
アリスは首をかしげた。
「1つだけ、心残りはあるかな…」
「心残り、ですか?」
「…うん。あ、あのさ、アリス…」
遥人はアリスの方へと体を向けた。アリスも自然と向き合う形に立つ。
「俺、アリスのことが…!」
【人間】
皆川遥人
上野斗真
相田一樹
【天使】
エレベーター係(アニー(♀)、テオ(♂))
アラン(♂)
アリス(♀)
ヨハン(♂)
マノン(♀)
リーズ(♀)
【悪魔】
レオン(♂)
ジルダ(♀)
ノエル(♀)




