クリスマス前夜
新作、全くやったことのない形になってしまいました…
クリスマス…リア充の街に繰り出すイベントのことかな…?
そんなくだらないこと考えながらこたつの中でみかんを剥きならが、クリスマスの特集ばかりになってしまったテレビをボケーっとしながら見ていた。
僕はリア充だ、彼女がいる。頭は良く、見た目は黒髪ロングに家ではたまにメガネを掛けている。好みの人にはストライクな女の子だろう。正直言うと僕はストライクだ。いや、彼女の自慢話をすればキリがないのでここらへんにしといて、ここでこの物語の趣旨は僕と彼女のヌルヌルとした会話が綴られているだけだ。
…おう、クリスマスが近い日にする話じゃないな。
「なにをぶつぶつ言っているの?」
「おう、まずは注意事項を述べとこうと思ってだな…」
「なに頭でも打ったの?」
「頭は打ってないぞ、階段から落ちて腰を打ったけどな」
「大丈夫なの?」
「全然、大丈夫じゃない、もうずっとお前に面倒見てもらおうかな…」
「はいはい、馬鹿なこと言ってないでお薬飲みましょうねー」
「待って、腰に錠剤はないんじゃ…じゃないなんで座薬持ってるんだよ!?」
「なんかあったから?」
「なんで家に座薬が常備されてるんだ…」
「はーい、じっとしててくださいねー」
「はーい、逃げさせていただきマース」
「その痛めた腰で動けるとでも?」
「ちょ、待って座薬は違うというか、腰に効くどころか腰が砕けちゃうから!?」
「その、生まれたての子鹿みたいに逃げられても誘ってるようにしか…ねぇ?」
「誘ってるわけじゃないですぅ…足に力が入らないからフラフラするんだ、待てこっちくんなあぁぁぁぁぁぁ!」
はい、僕のお尻はなんとか無事で済みました。
「世間はクリスマス一色だな」
「クリスマスと言うかサンタの赤ばかりで目が痛いよー」
「サンタ…サンタと言えばミニスカサンタだと思わないか?」
「彼女の前で言うセリフじゃあないけどね…」
「そうな、そのまな板じゃ、ミニスカサンタさんはできないか…」
「さて、お前の最後の言葉はそれでよろしいか?」
「すみませんでした」この時、僕の行動はシンプルかつ大胆で速かった。ジャパニーズド・ゲ・ザ、これはいかに早く負けを認め、行動に移さないと僕が次の朝日を拝むことが困難になってしまう
「次は無い、いいね?」
「ウイッス…」
「さて、クリスマスの話題を出したってことは何かあるのかな?」
「残念、今のところ何もありません…」
「なんで、クリスマスの話題にしたのかな?」
「なにが欲しいか分かんなくてさ」
「なにかなー悩んで聞くってことは本当に何も思いつかなかったんだね…」
「お、思いつきはしたんだけど本当に欲しい物をあげたいなって思ってさ」
「じゃあ、その思いついた物でいいよ、私は君といる時がかけがえのないものだと思ってるし私の欲しい物は君が一生懸命、考えてくれた物だよ」
「そんな恥ずかしいことよく言えるな…わかった、24日楽しみにしとけー!」
当日編まで読んでいただけると幸いです