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虎子町物語  作者: ao
9/11

ガーリックペッパーチキン

久々でございますー!!!

もう年が明けちゃいましたね、おめでとうございます。もしこれを読んでくれてる方がいるのならこれからも宜しくお願いします。笑



暫らくボーッとして彼女の言葉を頭のなかで反芻させていると、次第に胃のあたりがぎゅるる、と気持ち悪くなってきた。

そういえば昨日の正午に朝食を摂って以来、何も飲まず食わずだったことに気づく。

よくここまで身体がもったものだと薄ら笑いをうかべる余裕はとうになく、スウェットのポケットを探って奇跡的にでてきた150円を手にコンビニへと向かう。

何が買えるだろうか。

150円ならおにぎりかパンかお菓子か、唐揚げ、チキン…いわゆるコンビニフードと言われるものか。そうだ。秋限定のガーリックペッパーチキン、あれにしよう。ああでもやっぱり無難にカレーパンも捨てがたい。と、そう自分のなかであれこれ考えていた河野羽琉の足はコンビニまであともう少しのところで止まってしまった。


「何食べるぅー?」

聞きたくない声

「腹減ったからチキンがいいー!!」

中高生くらいの楽しそうな声

「ねぇーお金ないんだけどぉー奢ってよ誰かぁー」

そうだった

「はー?お前なんかには奢らねーよ」

今日は

「は!!!ケチ!!!」


今日は土曜、休日だった。

「…汚い………」


それが誰であろうと関係なかった。


「汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い………!!!」


ただその中高生くらいのキラキラした声は自分に恐怖感とか憎悪感を掻き立てて、もうどうしようもなくて、空腹を無視して回れ右するまでであった。



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