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虎子町物語  作者: ao
8/11

俺が。



2ヶ月以上空いてしまった((((;゜Д゜)))))))



読んでる人いるのかな笑



それはそうと、もう冬ですね。

確かこの小説の季節設定もざっくり言うとちょうど今あたりなんです。


人肌恋しい季節です。


そんななか、今回の河野羽琉はちょっぴり不憫だったりするのです。


見たくなかった。見つけたくなかった。あんなモノ。


「離婚届」


めずらしく部屋なんかを掃除していたら、いつもだらけている俺を皮肉るようにそれはでてきた。

もう印が押してあった。

「なんで。なんでなんで…」


俺が学校に行かなくなったから?

俺が何もしないでひきこもるようになったから?

俺が面倒臭い子供だから?


俺が。


自分に問いてみるほどに原因は自分にあるとしか思えなくてどうしようもない。声変わりしたての喉仏の奥がきゅーっとして涙が溢れてくる。

「ゔ…うぅ……」

仮にも今隣に女の人がいるというのにあぁ情けない。

でも実はそんなの男としての建前であって、そういう変なプライドというのはとうになくなっていた。どうでもいい。



どれだけ泣いたかわからない。

だって気づいたら朝だったのだから。

14歳にして河川敷で一夜を過ごしてしまった。女の人と。


14歳にして、女の人と。


女の人?


「あ。」


隣に座っていたはずのあの少女はいなくなっていた。まあ、そりゃあ河川敷に来てみたら知らない俺がいて、急に離婚とかなんとか泣き出したら誰だってどうしたらいいかわからないし、


俺が泣き止むまで側にいて欲しかった。だなんてそんな都合のいいこと考えてなんかいなかったし。


決して。



ただ、少しあの時彼女が

「愛されて育ったんだね、君は」

そう言っていたような、そんな気がした。

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