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虎子町物語  作者: ao
2/11

静かな部屋

「……ん…んん…」

カーテンの隙間からさす強い日差しで目が覚める。

時刻は正午。

不登校ながらもさすがに寝すぎたと心のなかで少し反省し1階のリビングへ下りる。

「……おはよ……」

そうつぶやいてリビングに入ると、いつものようにダイニングテーブルに突っ伏して寝ている母親。

『またか…』

夜の仕事をしてるとはいえ、ロクに家事もせずに寝過ぎだ。

さすが親子。

と、嫌味なことは置いといて、いつものように食パンをトーストに入れる。

何気なく部屋を見渡す。


荒れた部屋。

母親が脱ぎ捨てた服や下着(勿論パジャマで寝ている)。

父親が食べたと思われるスープだけ残ったカップラーメンの容器。

…空気中に漂う無数の塵。

「………」

明るい光がさしているからか、増して汚く見える。


『食べたら掃除でもするか』

と、焼けたトーストを口に頬張りテレビをつける。


静かな部屋に、騒々しい芸能人の笑い声が響きわたった。


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