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第4話:【悪魔と裏切り者】

「あ…貴方は、アスラ様。…どうしてここに(°□°;)」

俺の視線の先には、漆黒のマントに身を包んだ男が佇んで居た。

男は魔界の幹部【アスラ】。階級で言えば特上といったところか。


「うーん。俺もこんな面倒くさい事したくなかったんだけどねぇ。裏切り者は出るし被害者は増えるしで色々あるワケよ。」

ノリは軽いが空気が重い。俺は震えて動けずにいた。

「…で、モノは相談なんだけどジェダ君。僕の下に就きなさい。裏切り行為は見逃してあげるから。」

思いもよらない言葉に一瞬おののく。


「…それは真央を裏切れと言うことですか…。」

「その通り。別に彼に味方する理由も無いでしょう?」

アスラがニヤリと笑う。

「・・・・・・・はい。」

俺には拒否することなんて出来なかった。


「ただいまー(≧∇≦)ゞ」

数時間後、真央がデートから帰って来た。

「いやー。キュバスは歌声も可愛かったよ(`▽´)b坂本冬美歌ったら神の領域だね!」

選曲が渋い。

「ハハハ、それは良かった。…ところでキュバスはドコに?」

「…今キッチンでキャラメルマキアートをいれてくれてる。」

どうやらキュバスは真央のおやつを準備中らしい。

「へー。俺も飲みたいな(笑)」


―ガキューンッ!!!!

「お前…誰だ?」


真央の言葉と同時に俺の右腕に風穴が開く。

「グアア″アァァ!!!?」

叫び声をあげてその場に倒れ込む。

「真央様!?どうしましたΣ(°□°;)!?」

銃声に気付いたキュバスが駆け上がって来る。


「…何故。」

倒れ込んだ悪魔はみるみるうちに本来の姿へと戻っていく。

「アンタは…アスラ!?まさか真央様を狙って!」

キュバスの顔色が変わる。

「…何故、撃った。」

アスラが真央を睨みつける。

「…ツッコミが甘いっ(`Д´)!!」


えぇー――――――っΣ(°□°;)!?


「そんなツッコミで俺の相方が出来ると思うなっ!!」

「そんな理由で発砲するなー――っΣ(´Д`)!!」

隠れて様子をうかがっていた俺はうっかり姿を現してしまう。


「く…っ!!覚えておけ。この傷の借りはいつか必ず返すからなっ!!」

アスラはそう言い残すと姿を消した。

「真央様っ!!ああ、無事で良かった。真央様に何かあったら私…(;_;)」

キュバスは真央に駆け寄り、胸にギュッとしがみつく。

「俺は大丈夫。それより…ジェダにお仕置きしないと。」

真央が冷ややかな目で俺を見る。ヤバい。

「私にお任せ下さい。」

キュバスの眼がギラリと光る。


「ヒギィヤアー―っ(+Д+)!!」

その日、記憶の無くなるまでキュバスのお仕置きは続いた。




翌朝、俺は全身の気だるさに目を覚ます。

「チキショウ。真央の奴め!平気で俺(じゃないけど)のコト撃ちやがって(-"-;)」

真央の冷血さは知っていたが、さすがに昨日の一件はヘコむ。


「アンタ、本当にバカね(-д-)真央様はアンタじゃないこと確信して撃ってるわよ。」

俺の独り言に気付いてキュバスが目を覚ます。


「それに万が一の事考えてたから、致命傷にならない腕を狙ったんじゃない。」

「そ…そうだったのか(°□°;)?俺はてっきり…」

俺達の話し声に気付き、真央がモゾモゾと起きて来る。

「何だよ2人とも朝っぱらからうるさいな(-_-)」

「すいません真央様!起こしてしまいましたか?」

真央はまだ座ったままウトウトしている。


「真央、ゴメン!」

俺は真央に頭を下げた。

「俺、真央が俺のコト撃ったと思い込んで、お前を勝手に恨んでた!まさかお前がアスラの正体に気付いていたとは全然思わなくて…m(_ _)m」

真央の横でキュバスはニッコリと笑っている。


「…気付いてなかったけど( ̄д ̄)?」

「・・・・・・え(°□°;)?」

真央がまだ眠たそうに頭をかく。

「お前らしくないとは思ったけど、他の悪魔が化けてたとはビックリだったな(笑)」

キョトン顔の俺を見ながらキュバスは吹き出しそうなのを我慢している。

「いやいや、本当は気付いてたよね(°□°;)?」

「さっぱりだ( ̄∀ ̄)!」

キッパリ言い切る真央。爆笑するキュバス。


(」゜□゜)」謝り損だー――――――――――っ!!!!


「よし。キュバス、目も覚めてきたし、朝飯にするか。」

「はーい」

2人仲良く部屋を出て行く。…しばらくしてコーヒーの良い香りが廊下をつたって俺に届く。


(」゜□゜)」チッッキショー――――――――――――っ!!!


コノ恨ミハラサデオクベキカ(T_T)

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