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プロローグ
新シリーズ開始です!
どうかたくさんの人に喜んでもらえますように。
毎日毎日繰り返される退屈な日々。
笑い合うその笑顔は全てが偽物で、その裏では常にお互いの腹を探り合っている。
こうして今、五人で出かけているのも、誰か一人が抜け駆けをしないように監視するためだ。
そう思うと吐き気がする。
そんな笑顔に嫌気がさして、空を仰ぐ。
けれど見上げた空は本来雲ひとつない鮮やかな青であるはずなのに、俺の目には、ただ灰色に映るだけ。
何処かにいて、真の王を選ぶと言う番は
この退屈で偽物で、ハリボテの毎日を壊してくれるのだろうか。
俺は毎日毎日、いつかこの色のない世界を彩ってくれるかもしれない、まだ見ぬ番に想いを馳せて、
また今日も眠りにつくーー。
読んでいただきありがとうございます!
この作品は楽しんでもらえましたでしょうか?
そうであったなら嬉しいです!
これからも頑張ります!