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短編集~田中ソラver~  作者: 田中ソラ
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撲の彼女は可愛い

僕の彼女はとても可愛い。



 僕の彼女はいつまで経っても清楚でおしとやかで可愛い。


 学校でも友達に羨ましがられ、女子からは勿体無いと言われる。


 彼女は僕の自慢で、僕が良い男なのだと自信がつく象徴でもあった。


 だがそんな彼女が突然、豹変した。


「ねぇゆうくん。私、可愛くないよ」


 いつも着ていた裾の長いワンピースではなく、太ももがばっちり見えるスカート。


 長袖で腕は隠していたのに肩が空いている半そでのシャツ。


 だが彼女はいつまでも可愛かった。


 正直、清楚には少し呆ていたからだ。


「可愛いよ。僕、清楚な君も好きだけど派手な君も好きだよ」


 そう言ってそっと抱きしめた。


 そして彼女の胸に穴を空けた。


「優……くん?」


 彼女は倒れた。


 絶望に塗れた顔をし、僕のことを恨むように睨んでいた。


「可愛いよ。いつまで経っても、僕の彼女でいてね」


 死んだ彼女を抱きしめ、そのまま家へと帰った。

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