表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
短編集~田中ソラver~  作者: 田中ソラ
2/11

地味子とヤンキーが付き合っている理由

また下旬に更新します。

 とある町に清楚に見えるけれど地味な女の子と誰が見ても派手だと答える服装をした男の子がいました。


 二人は学校で“地味子”“ヤンキー”と言われており、普通とははずれていた。


 そんな二人が一躍有名になったのは真逆の二人が付き合ったからだ。


 地味子とヤンキー。一見すれば脅されているようにも見えるような言動、容姿の違いがあるのに付き合った。


 周りはとても驚いた。


 男の子を狙っていた女の子は落胆し、女の子を狙っていた男の子は項垂れた。


 地味子とヤンキー。それは変わることのない印象。


 だけどその印象が変わる日が忽然とやってきた。


「あれってさ、ヤンキーだよね?」


「え? 違うでしょ。あんな根暗なわけないじゃん。見間違えでしょ」


「そうだよね~」


 見間違えではない。


 露出度の高い派手な服装をし、化粧を施している女は地味子だし、前髪はもさっとしており眼鏡をかけているのはヤンキーだ。


 二人は表では地味子とヤンキーだが裏では派手女と根暗だった。


 印象が全く違う。


 そんな二人が付き合っている理由は……



「ねぇ、金。早くしてよ」


 女の方が男から金を巻き上げていたからだ。


 表で派手な格好をしているのに裏で地味な格好をしているヤンキーを脅し、金を巻き上げていた。


 ヤンキーは周りに言うつもりはなかった。


 どうしてかって?


「好きだよ」


 彼女が好きだからだ。


 どれだけ金を巻き上げられようと、どれだけ拒否されようと彼女から離れるつもりは一切ない。


 彼は彼女に依存しているからだ……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ