マンガ 銀河系シリーズ 入れ替わり
「健太ー!私の許し無しに 変な事したら 許さんぞ!」
寿樹が自分の姿を追うのだが これが意外と難しい。
寿樹の身体のまま 健太が行った先は 大きなデパートであった。
寿樹に一度やってもらいたい事が あったんだ。
と健太は 寿樹の顔に手を触れる。
自分とは違った 肌のキメの細かさ 色白の肌なら なんでも似合うだろうな…と健太が店内を見渡す。
やっと 見つけた寿樹。
「健太…なにをしている。」
店内ブランドの化粧品コーナーで 店員に進められながら 化粧品の試供をしているではないか
「お客様 お似合いです。」
「ホント!」
「寿樹 奇麗だよ。」
鏡を見ながら 自分で自分を褒めている健太に
「やめんかい!自分を褒める奴が あるか。」
と健太を無理矢理 引っ張り出す。
「帰って元に 戻るぞ。」
「いやん そんなに引っ張らないで。」
健太の様になった 言い方。
妙に 似合ってしまうから 戸惑う寿樹。
すると、周囲には女の子に乱暴をはたらいているように見えて
ざわつく。
慌てて デパートから飛び出す二人。
「あーぁ、寿樹が化粧してくれるの 夢だったんだけどな…」
寿樹が健太の身体で息苦しさに みまわれる。
「寿樹!横になって!」
健太が気が付いた。
「僕の身体は○素を主に吸っているんだ この星は少なすぎるから 発作が起きるんだ。」
「発作を治める薬は?」
「ないよ。」
「ガハッゴホッないって?どーすんだ!」
「待ってね こうしたら いいかもしれない。」
健太は 寿樹を抱きしめた。
健太は寿樹を抱きしめながら 「大丈夫 大丈夫・・・」と唱えて 背中をさすった。
一時期激しかった 発作が静まり 次第に呼吸も落ち着いた。
「どうして?科学的根拠もないのに どーして治まったんだ?」
「僕ならね 寿樹がこうしてくれると 治ると思ったんだよ。」