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すれ違い

冒険者となった俺はクエストボードから東の草原にある薬草の採集の依頼を受けることにした。


クエスト 難易度F

場所東の草原

薬草の採集 100g

報酬 銅貨3枚



「はい!こちらのクエストでよろしかったですね。よろしくお願いします!(まあこのくらいのクエストなら大丈夫かな...)」



俺はクエストを受理すると、東の草原へ向かった。



一方、ケイトがギルドから出た後とんでもない事件が飛び込んできたいた。



「大変だ!町の近くの東の草原にデスナイトがでたらしい!」



そういって慌ててギルドに入ってきたのは、c級冒険者のパーティーだった。



「何ですって!?みなさん!私は他の街に討伐依頼をお願いします!ですので、それまでは東の草原には近づかないように!近辺のクエストを受けた方は今すぐ受注取り消しをお願いします!」



デスナイトは中位の中でも強い魔物でB級の冒険者がパーティを組んでやっと倒せるレベルの魔物だった。この四葉の街はギルドとしては小規模でB級以上の冒険者は5名しかおらず、しかも今この街の近くにいる人はいなかった。



「ふう...とりあえずこれで被害は抑えられたはず...これで東の草原へ行く人もういないかな....あ!?ケイトさんは!?」



お姉さんは慌てふためきだすが他の冒険者が、あいつはどうせすぐ死ぬから構わないだろう、などといってギルドの空気は1人くらいしかたないという雰囲気になっていた。



「そんな...私が送り出した以上、死んだら私が殺したみたいじゃないですか!こうなったらかつてB級冒険者だったこの私が助けにいくしかありませんね。」



そうしてお姉さんはギルドの仕事を仮病で抜け出して(デスナイトが外にいてどうせ暇なので)東の草原へと向かった。


________________________________________


ケイトは東の草原へ向かう予定だったのだが、デスナイトがでたという事を街中で耳にしたので、ギルドに戻ってクエストをキャンセルしようとしていた。



「あのー、デスナイトがでたみたいなんでクエストをキャンセルしたいんですが...」



すると受付した時とは違うお姉さんが対応してくれた。

「はい!討伐の知らせが来るまではくれぐれも東の草原には近づかないようにお願いします。」



「分かりました。そういえば僕が受付してくれた人がいないですね」



「はい。なんでも体調が優れないみたいで...先に帰ってしまいました。それとなんか助けにいかないとって言っていたような....何のことでしょう?」



「そうなんですか。わかりました。ありがとうございます。」



お姉さんのことが少し心配になりながらも今日はやることがないので街の宿へと向かった。



「さっき青の長い髪をした姉ちゃんがデスナイトのいる東の方へ走っていったんだが大丈夫なんかねー」



おれは宿へ行く道の途中で店のおっさん達が話しているのを偶然聞いた。



「青の長い髪...受付のお姉さんと一緒だな。それに助けに行くって...もしかしておれを?だとしたらまずいな...」



そうして俺は東の草原へ向かった。


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