登場人物概要(1)
キャラクターの設定概要です。以下は第一部開始時のものです。
※レミュートアンファイン・グラジオン
・年齢 16歳
・性別 女
・立場 グラジオン王国王女、王位継承権を持たない。
・職業 魔法剣士
・容姿
身長159cm、体重47kg。紅の長髪で背中の中程まで伸びている。青の瞳。肌は白い。胸は薄く、全体的に華奢であまり女性的な体格ではない。
・性格
明るく活発だが、少し内にこもりやすい。悩み始めると他のことに注意が向かなくなるがそれだけ集中力が高い証拠でもある。
・補足
父や英雄伝の影響で剣術に興味を持つが生来の才能の欠如でそれほど上達していない。しかし、魔術に対する才能は相当なものである。
※ベルディナ・アーク・ブルーネス
・年齢 328歳
・性別 男
・種族 エルフ族
・立場 グラジオン王国王宮魔術師、魔法ギルド大導師
・職業 魔術士
・容姿
身長163cm、体重56kg。肩に掛からない程度に短くまとめた青髪に金色の瞳、とがった耳は一般的なエルフと同じ。年齢に似合わず非常に若々しい容姿をしている。
・性格
他人をからかうことが好きで、特に気に入った者に対してはことあるごとにちょっかいをかける、所謂子供っぽい性格。しかし、300年以上の時を生きる者としてかいま見せる威厳はそうとうなもの。面倒くさがり屋で退屈嫌い。趣味に関しては凝り性。
・補足
世界有数のワインコレクターで私室には専用のワインセラーを置くほど。普段吸っている煙草は魔力を押さえるための薬だが、薬ではない煙草もたしなむ。ギャンブル好きで金のある時は良く国営カジノに足を運ぶが、賭け事には弱い。大酒飲みだが宿酔いとは無縁。
生まれながらにして強い魔力を持つために物心つく前から幽閉されており、両親はおろか他の同胞の顔を見たことがない。そのため、エルフ族でありながらエルフ族に対してはあまりいい感情を持っていない。
魔法ギルド再建の祖として大導師の称号を得、現在でも彼を慕う者は多い。
ユアの育ての親で彼女の将来を一番に心配する。結婚歴は無しで今後もする予定はない。
※ミリオン・ラスラ・プロミネンス
・年齢 24歳
・性別 男
・立場 グラジオン王国騎士団所属、王女専属護衛官。プロミネンス子爵家現長男
・職業 騎士
・容姿
身長182cm、体重83kg。さっぱりと短く切られた黒髪で瞳はブラウン。肌の色は白に若干の黒が混じっているような感じ(スポーツマン風?)。日頃の鍛錬で充実した筋肉を持つが服を着ると意外とやせているように見える。
・性格
非常に堅苦しく、義を重んじる騎士の鑑のような性格。口調も堅苦しく、クールな印象を受けるが内面は非常に熱い。
・補足
騎士の名家の出身で、立場上は貴族の息子だが本人は貴族である前に騎士であることを重んじている。プロミネンス家現当主である父、ブレス・クレイア・プロミネンスと母は存命。カナン・レミア・プロミネンスという姉がおり、かつてはユニオン・リグナ・プロミネンスという兄が居たが現在は死去している。ステラ・フォート・クレメンティスという幼なじみが居るが、10年ばかりあっていない。
物語冒頭より10年ほど前、彼が15歳の時に勃発した第四次境界戦争ではスリンピア王国側として戦争に参加している。
ユアの恋人で2年ほど前から交際しているが、互いに奥手であるためかそれほどの進展はしていない様子。しかし、彼女の前では穏やかな表情を見せる。
※ユア・タリス・キルリアル
・年齢 21歳
・性別 女
・立場 グラジオン王国医務局医師
・職業 治療士
・容姿
身長148cm、体重43kg。長い銀髪を縛らずに流している。金色の瞳。全体的に細く華奢な体格だが、女性的な魅力に満ちあふれる。年齢に比べると幼く見え、レミーより年下に見られることも多い。それが少しコンプレックス。
・性格
気弱で儚く、少々優柔不断で人付き合いが苦手。しかし、医師としての彼女は人が変わったように冷静で凛としている。少し子供っぽい口調で話す。
・補足
生まれて間もない頃ベルディナに拾われ、そのままグラジオン王国で彼に育てられる。
趣味は占いで、6歳の誕生日にベルディナから贈られたタロットカードがきっかけで本格的に勉強をするようになる。占星術師になる道もあったが、彼女はあくまで医師の分野を志す。治療魔術に対して高い適性を持つ。
※グリュート・デファイン・グラジオン
・年齢 42歳
・性別 男
・立場 グラジオン王国国王
・容姿
無敗将軍と恐れられた歴戦の勇士で現在もそれを伺えるほどがっしりとした体格をしている。濃いブラウンの髪を短く切り上げ、瞳はグリーン。ミリオンよりも拳一つ分ほど背が高い。
・性格
どっしりとした性格。物事に動じない様は山のようであり、その決断力は矢のごとくと呼ばれる。しかし、子供のことになると悩める父親のまま。
・補足
誕生と共にベルディナが教育係となり、やがては良き友人となる。成人する前にベルディナをつれ数年間世界を漫遊した経験がある。妻でありレミュートの母親であるルミア・アングラス・グラジオンはその旅の中で知り合ったギルドの魔術師だった。旅先でミリオンの父親のブレスと意気投合し、そのまま旅に同行することとなった。現在でも公務の合間を縫って手紙をやりとりしている。第四次境界戦争の10年前の第三次境界戦争においてはグラジオン王国軍を指揮し、まさに鬼神の如き戦いを世界に見せつけた。戦争後、戴冠し国王となる。
(補足:名前の後の中名は成人を表すもので15歳以上の男女に与えられる。しかし、特定の職業に就く者には別の中名が与えられ、慣習的にそちらを名乗るようになる。つまり、レミュートの中名である”アンファイン”は王女(または王子)であることを示し、グリュートの”デファイン”は国王を、ベルディナの”アーク”は大導師であることを示す)