表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/8

魔法ギルド




本文中の説明に対する補足(蛇足)。

  魔法ギルド

 魔術師たちを養成し、その魔術師を世に送り出すことを目的とした伝統ある組織。王宮魔術師や、その他権威ある魔術師につくためにはここを卒業するのが一番手っ取り早い(と言ってもかなりの努力が必要だが)と言われている。

 その歴史は英雄クリス・ロジャース以前までさかのぼり、衰退後は単に魔法学園としての機能のみを果たしていたが、クレア・ラインズ・フォント以降、魔法学園と魔法に関するすべてを取り仕切る組織として再建された。

 その再建者はルーヴァン・ヘウンリークとベルディナ・アーク・ブルーネス。そして、その時代の魔法ギルドの長はシリング・クロフォード。

 ギルドの中には様々な魔法対策委員会が設けられており、世界で起こった様々な魔法や魔術師による事件や紛争はこれらの委員会が処理する。また、「暁の騎士団」と呼ばれる魔法ギルド独自の軍も存在する。

 魔法対策委員会やギルドの最高導師による命令によって活動するこの騎士団に対してはいかなる国であっても逆らうことは出来ない。


 魔法ギルドの階級 (ローブの色)

・最高導師(ギルドの長)             紫

・四大魔導師(赤、青、白、黒の魔術師) 各々

・導師 深緑+肩章

・準導師                     深緑+肩章

・大魔術士 深緑+肩章

・上等魔術士

・一等魔術士 一般魔術士 灰色(階級は肩章による)

・二等魔術士

・準魔術士 茶色+肩章

・修学生(学園生)  黄色+肩章


・ギルドに在籍しない魔術師            灰色(肩章無し。在籍していた頃の階級はギルド認定書に記載される)


 準魔術士になるには、ギルドの魔法学園を卒業すればなれる。

 大魔術士は、上等魔術士の中でとりわけ実績を残したものが導師から認定されればなることができる。

 導師には定員に枠があり、それに空席ができたとき四大魔導師と最高導師の話し合いにより次の導師が選ばれる。導師は年齢もある程度考慮に入れられるが、何よりも魔法にたいする深い思慮を持ち、その思慮に違わない実力と実績のあるものが選ばれる。

 四大魔導師は四大魔導師が引退するとき、その跡を継ぐものをあらかじめ選んでおき、最高導師の認定により交代する。導師は多くの弟子をとるが、四大魔導師は多くて2〜3人ぐらいの弟子しかとらない。

 準魔術士が一般魔術士になるには平均して4,5年かかる。ごくまれに、修学生の中で類い希な才能を持つものが準魔術士を飛び越して、一気に一般魔術士になることもある。

 基本的に、能力さえあれば上に行けるシステムなので、導師や魔術士の中でも年齢にかなりの差がある。

 魔法学園は、簡単な試験をパスすれば入学ができる。

 奨学金の制度も充実している。入学金、授業料は割高ではあるが、その本人のやる気と努力と実力が認められたらある程度は免除される。

 なお、学園において教鞭を執るのは導師か大魔道士の役目となる。

 ベルにつけられている「大導師」の称号は、正式な階級ではなく、名誉称号のひとつでもある。大導師であるベルは、事実上四大魔導師より上に見られる。また、名誉称号は今のところ「ルーヴァン大師父、マリアン大老師、ベルディナ大導師」の三つが確認されているのみで、この称号がいかにも大きな権威を持っているかが伺える。

 給料は、魔術士になって初めて渡されるもので、準魔術士や修学生には渡されない。ギルドの運営資金の6割近くは各国からの寄付金でまかなわれている。

 導師や、大魔術士の中には各国から王国専属の魔術師になってほしいという声もかかり、そうなるとギルドの階級からははずれるが宮廷魔術師としての役職に就くことができる。

 導師にもなると、ギルドだけではなく各国の公式機関や王宮にも顔が利くようになる。その分導師になるのはかなりの努力と幸運が必要になる(人並みを遙かに超える努力は当たり前、後は幸運のなせる技、とも言われている。)。


  魔法学校

 魔法ギルドが運営する魔術士を養成する学校。魔法ギルド本部を頂点に、各国の王国にも設置されている。当然、魔法ギルド本部の学校がもっとも名門(日本国内での東大以上)。ギルド以外の国では、魔法学校は魔術士を養成する機関と言うよりは、一般教養や知識を身に付けるための学校である色が濃い。ベルも一時期だけギルドの魔法学校で教鞭を執ったこともある。ギルドの大魔術士、導師は少なくとも5年間は学校の教員になる義務がある。魔法学校の教員になるには、様々な方法があり、一概にどうということはない。一応、魔法学校にもそれ専用のコースもある。

 入学するには、それなりに読み書きと計算ができ、入学金と寄付金を支払い、その後に行われる実習形式の試験と面接をパスすする必要がある。ごく希に導師のスカウトによってそれらを免除される者や、地方の学校に通っている者の中でとりわけ優秀な者が編入してくる事もある。入学年齢は特に規定されていない。授業期間は春先から夏の終わりにかけてで、秋から冬には閉じられる。それは、冬になると魔法ギルドの流通が滞ってしまうこともあげられるが、導師達に十分な研究機関を与えるという配慮もなされている。


☆カリキュラム(必要科目)→ここに記すのは卒業に最低限必要とされる科目

※基礎段階

・呪文学

・薬学

・生態学

・物質学

・歴史学

・倫理学

※発展段階

・素材学(生態学、物質学)

・道具学(物質学)

※応用段階

・調合学(薬学、素材学、呪文学)

・構成学(道具学、素材学、呪文学)

・魔術実習(呪文学、倫理学)

※終了段階

・魔術士訓練課程(応用段階の科目全て、歴史学、倫理学)



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ