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とりせつ

 霊感、霊能力、霊力。

 物語の中では愛され歓迎されるそれらの言葉は、いざ現実となれば有形無形の暴力の格好の的になる。

 0能力者などという無感の徒だけでなく、霊感を持ちながらその素性を隠している同類までもが敵となる。

 0感が感知不能な悪霊、神からの突然の理不尽に晒され、多くの人間までいつ敵になるとも知れぬ霊能力者の人生は、筆舌に尽くしがたいほどに陰惨なものとなりやすい。

 霊能力者にとって最も恐ろしいのは、霊でも神でも悪魔でもない、他人なのだ。


 語り部はわてくし中村太郎|(仮)、37歳。

 申年かに座、バツイチ子持ちの霊能力者で、顔面偏差値とやらは並の主夫兼家業手伝い。

 もし期待させてしまったなら申し訳ないが、家業は宗教にほぼ(・・)関係のない鉱物屋、事業主は同じバツイチ子持ちのお嫁様だ。

 商品は主に水晶などの原石なんだけど「ぱわあすとおんしょっぷ」などと名乗らない理由は今回は語らないので、軽く触れる程度にしておこう。

 霊感は微弱、霊力は強め、霊能力は万能型、特殊技能は原理不明ながら神々に愛でられたり絡まれたりする有難迷惑な能力。


 この小説は、そんな半端な霊能力者、中村太郎|(仮)ことわてくしが、読者からの感想や質問に応じて体験談を紐解きながら綴る、読者参加型の真偽不明の物語である。

 語り部は虚飾を交えずに事実を語るが、それを真実とするか否かはあなた次第。

 それでは、はじまりはじまり。

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