表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
砂漠化する世界でオアシスを創る  作者: 地下水
第一章 砂漠のオアシス
5/43

魔法のオアシス

 島緑しまみどりはオアシスで起こる不思議な現象を実験してみることにした。

 家に帰ることはできなかったが、食べ物は出てきた。バナナ以外に何が出るか楽しみだ。


 「おにぎり、パン、ステーキ、チョコレートが食べたい」


 いくら待てども願った物は出現しない。普通に考えておにぎりが出るわけないよな。最初に出た、リンゴとバナナ…共通点は果物に関連するものか。


 「みかんが食べたい」


 予想は当たって、みかんの木が現れた。折角なので、みかんを1個頂くことにした。香りがきつくなく、水分を多く含んでいて3分も経たずに食べ終えた。


 「ご馳走様でした」

 

 リンゴにバナナにさらにみかんまで食べてお腹がいっぱいになった。他に行く所もないし、やることもないのでまた実験を再開することにした。果樹を出すことが出来たので消すこともできるのではないかと思った。


 「果樹よ、消えろ」


 思った通りに、最初にあったリンゴの木にバナナにみかんの木は跡形もなく消え失せた。オアシスの水をぼーっと見る。この水も自由に消したり出したりすることが出来るのではと考えた。もしオアシスの水が本当に消えたら、俺の生死に関わることになるので、オアシスを新たに出るか試してみることにする。


 「オアシスよ、出よ」


 オアシスの隣に新しくオアシスが出現した。最初からオアシスにあった、水にリンゴの木がセットされている。その後、オアシスを出したり消したりしてみた。

 調子に乗って10個ほどのオアシスを作ってしまった。全身汗だくだったので、汗を流すために一つのオアシスに入ることにした。服を脱ぎ水につま先をつける。冷たい水の中にそっと入る。一番深い所で1.3mメートルだった。食後の運動ということでプールくらい(25mメートル)のオアシスを泳いだ。

 オアシスから出てる。濡れた体はほっといても自然に乾くので、パンツしか身に着けていない。最初にあったオアシス以外、全てのオアシスを消した。泳ぎながら考えたことも試す。

  

 「ハンモックよ、出よ」


 果樹に吊るされたハンモックが出現した。

 これは俺の力なのか?まるで魔法の様だ…原因は日本から砂漠に突然、移動ワープした事か?砂漠で水が飲みたいと願い、答えるようにオアシスを出せるようになった。俺のイメージのオアシスに関連したものを出現することが可能。だから果樹だけでなくてハンモックが現れたと考えるべきか。


 「オアシスを自由自在に出す力…魔法のオアシス…か」


 この力で砂漠を横断して、人がいる場所まで目指すことができるな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ