第1話 プロローグ
ふと、携帯をフリックする指が止まる。
自分は何の為にこの文章を書いているのか。
自分の醜い部分、人に見られたくない部分、隠しておきたい部分…全てをさらけ出して、一体なにになるというのか。
もしかしたら、このことがきっかけで大切な人を失うかもしれない。
そんなことが脳裏をよぎりつつも、はる菜の指は止まらなかった。
この物語の主人公は相川はる菜。
今年の春に結婚をした。
はる菜の結婚生活は毎日が楽しく何をしても幸せを感じ、まさに脳内お花畑状態…。
頻繁にキスを交わし、抱きしめ合い、出かける時には手を繋ぎ、お互いが協力して家事をこなし、支えあい
全てが完璧な理想の生活を送っていた。
~理想の結婚生活〜
あまりの仲良しぶりに周囲の誰もがそう思っていた。
…ただひとりを除いては。
そのひとりとは、はる菜自身だ。
しかし、はる菜が夫を愛していなかったわけではない。
はる菜は本当に夫を愛していた。
夫を大切にし、尽くし、喜びも悲しみも全て
夫と共有し、夫を優先させていた。
はる菜は幸せであった、確かに。
しかし、その幸せのすき間にはる菜の心を惹きつけるものがあったのだ。
ふと、携帯をフリックする指が止まる。
自分は何の為にこの文章を書いているのか。
自分の醜い部分、人に見られたくない部分、隠しておきたい部分…全てをさらけ出して、一体なにになるというのか。
もしかしたら、このことがきっかけで大切な人を失うかもしれない。
そんなことが脳裏をよぎりつつも、はる菜の指は止まらなかった。
この物語の主人公は相川はる菜。
今年の春に結婚をした。
はる菜の結婚生活は毎日が楽しく何をしても幸せを感じ、まさに脳内お花畑状態…。
頻繁にキスを交わし、抱きしめ合い、出かける時には手を繋ぎ、お互いが協力して家事をこなし、支えあい
全てが完璧な理想の生活を送っていた。
~理想の結婚生活〜
あまりの仲良しぶりに周囲の誰もがそう思っていた。
…ただひとりを除いては。
そのひとりとは、はる菜自身だ。
しかし、はる菜が夫を愛していなかったわけではない。
はる菜は本当に夫を愛していた。
夫を大切にし、尽くし、喜びも悲しみも全て
夫と共有し、夫を優先させていた。
はる菜は幸せであった、確かに。
しかし、その幸せのすき間にはる菜の心を惹きつけるものがあったのだ。