悪魔退治専門組織RAIN
バンバンバン暗闇の中に銃声が響いた
「ふ~
これで、最後か・・・
意外に多かったな」
そういった少年、一心の周りは血の海だった・・・
しかし、数分後一心の周りにあった血は無くなっていた
「それより、龍の奴どこにいるんだ
あとから探しに行くか、今はとりあえずあの人に電話するか
あ~もしもし」
『誰?』
「一心」
『どうした?
仕事まで4時間くらいあるぞ』
「夜なるべく休みたいってことで、予定より早くすることになった」
『ん~あのな
時間を変えるのはいいこの頃続けて仕事があったからな
でもな 早すぎじゃボケーーーーーーー』
一心は急いで電話を耳から離した
そして、そのまま負けないような大声で
「うるせーーーーーー」
と言った。そしてそのまま今度は耳に近づけて話し出した
「あのな、そりゃ時間変えたのは悪いさ
だけどな、んなでけー声でしかも電話で言わなくてもいいだろ
お前のせいで、耳が聞こえなくなったらどうすんだよ
そん時お前どうかに出来んのか?」
『・・・・・すいませんでした
って、一応俺お前より強いんだけど?君そこ分かってる?』
「今それ関係ないですよね?
てか、自分が不利な状況になったらそれ言うのやめてください
で、話し戻しますけど仕事終わりました
今日はいつもより以上に数が多かったです 以上」
『オッケー分かった
じゃ~ね~』
ブチツーツーツー
「龍探すか」
そういって、龍を探しに行こうとした瞬間
「いっし~んどこ~
いたら返事して~」
と、とても聞いたことのある声が聞こえたその瞬間なぜか龍が幼馴染ということが恥ずかしくなった
「あ!いた~
一心いるならちゃんと返事してよ!
それより、ちょっとめんどくさいことになってね
紫苑君が」
「はあはあ、居た!お前足速すぎ」
龍の言葉にかぶさるように声が聞こえた
この声どっかで聞いたことあるような・・・
「当たり前じゃんこう見えても運動神経いいんだから
ていうか、それ関係なしにただ単に紫苑君が遅いだけじゃないの?」
紫苑君?ああ、渡辺か・・・
って渡辺!?
「龍どういうことだなぜここに渡辺がいる」
少し殺気を出しながら一心は龍にきいた
「まあまあ、落ち着いて
あと殺気しまって紫苑君が怖がってるよ
今から説明するからえっとね」
そういって話し出す龍は一心の殺気など慣れているかのようだった
「今日じゃなくて明日朝早く来て勉強すればよかったじゃないか」
「それ、さっき坂下に言われた」
「だって、ほんとのことじゃん」
「とりあえず、見られたならしかたねえ、ついてこい」
っで、今に至る
「じゃあ、解散~
一心達は紫苑に説明しといて~」
そういって、レインのボス青柳弘は部屋を出て行った
「あのさ、もう帰っていい?」
「ダメに決まってるでしょ、もし帰ったらわかるよね?」
龍はそういいながらどこから出したのかナイフを紫苑に向け
黒い笑みをこぼした
紫苑は一心に助けを求めようと一心の方を見た
するとちょうど目があった
その瞬間アイコンタクトをとった
(お願いこの人止めて、帰らなくても殺されそう)
<そりゃ、そうだろうな龍の奴お前を嫌ってるからな>
(そう、他人事みたいに言わないで助けてよ)
<しょうがねえな>
「龍ナイフをおろせ、話が進まねえ」
龍は一瞬一心を見ると『ッチ一心が言うなら』と言ってナイフをおろした
「簡単に説明するとだな、ここレインは悪魔を倒す組織の事だちなみにお前が今日見た
悪魔は下級悪魔だ」
「へ~そうなんですか」
「意外に冷静だな」
「あのさ、もうこの話終わらない?
僕もう疲れて眠いんだけど」
龍はあくびをしながら返事も聞かず部屋から出て行った
「俺らも寝るか、お前の部屋はまだないから俺の部屋で我慢してくれ」
一心は紫苑の返事を聞かずにそそくさと部屋を出て行ったその後を紫苑が戸惑うように追いかけ部屋をでた。紫苑が部屋を出るとすでに一心の姿はなかった。
(どんだけ歩くの速いんだよ)
紫苑は小さく舌打ちをし左右に分かれている廊下の右に歩き出した。廊下を歩いていると応接室・会議室
がいくつもあった。そのほかにもいろいろな部屋が並んでいた。紫苑はある部屋で足を止めた。
その部屋は「武器庫」と書かれている部屋だった。紫苑は興味本位でその部屋のノブを握った
そして、開けたいや開けようとした。
紫苑の首にはいつの間にか、二つの折り畳みナイフが突きつけられていた。紫苑の背中を冷汗が伝う。
「「君、誰?なにしてるの?その前にここにどうやって入ったの?理由によっちゃ、殺すよ?」」
その声は男女の声で、体術も何もしていない紫苑でさえわかるような殺気を出していた。
紫苑は恐る恐る後ろを向いてみた。振り返るときに少し首が切れたがなぜか、気にしなかった。振り向いた紫苑の目に映ったのは、とても顔が似ている男女の双子だった。背は160センチちょっと。髪は青。
顔は、一心達同様とても整っていて男は右目に眼帯を女の方は左目に眼帯をしていた。眼帯をしていない方の目は二人ともとてもきれいな青だった。
双子は自分の顔をじっと見られているのが、気にくわなかったのか眉間にしわを寄せた。
「「まぁ、君が何者かは知らないけど、ここに侵入したのには変わりない。
悪いけど、少し眠ってて」」
その瞬間紫苑の首に激痛が走った。紫苑は今自分に何が起こったか、考える暇もなく意識を失った。
「ん・・・って」
「!!起きたか、大丈夫か?」
次に、紫苑が目を覚ました所は見知らぬ所だった。紫苑が寝ていた所の近くにあるソファーに一心が
座っていた。
「悪いな、まさかお前がついてきてないとは思わなくてな、気付いて探してやっと見つけたと思ったら
ちょうど、碧に手刀されているところでびっくりしたよ」
(碧?あぁ、あの双子の男の方か)
一心はソファーから立ち上がりドアに向かった。紫苑は一心の行動が分からず目で追った。しかし、紫苑は、この一心の行動の意味が少しわかった。
一心がした行動が分かった。一心の開けたドアにはあの双子が立っていた。一心は双子を連れて紫苑の前に来た
「「えーとその今日はスイマセンデシタ」」
「悪かったな、こいつらはお前が入ったことを知らなかったんだ。勘弁してやってくれ、
ちなみに、お前が入ったこと知らないやつはまだまだいるからここ何日かは今日みたいな日があるかも しれないから気をつけろよ。あと、必要以上に武器庫に近づくなよ」
紫苑は一心の言葉を聞いてこれから俺は大丈夫かな?と思った。




