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反面世界  作者: 円周率
4/5

第三話 それぞれの一週間(桜城明香里Side)

 昨日は、あんなことがあったので学校が休みになった。

 高校生活初日から休みになってつまらないけど、遥斗君とあんなことあったしちょうどよかったのかもしれない。

 いや、あれはしょうがない遥斗君だってあんなことしようとしてしたわけじゃないし……あれ?そうだよね。手つきがちょっとおかしいような気もしたけど。

 それにしても初めてだった、男の人にあんな風に胸を触られたのは、いまでも感触が残っているような気がする。て、なにをしみじみと思いだしているんだろう私は。恥ずかしい。自分でも頬が赤くなるのが分かった。

 とりあえず、午前は勉強でもしよう。

 そして、午後特にやることがなくなった。

「さて、何をしようかな。」

……何しよう。

 よし、洋服でも買いに行こう。もう春で暖かくなってきたし。

「お母さん。洋服を見にいってくるから」

「はいよ。気を付けていってらっしゃい。夕飯までには帰ってきてね」

「わかった」

 平日ということもあってお客さんはあまりいない。

 今日は新しい夏物を見ていいものがあったら買う予定にしている。

 あとは、下着か……。最近やっと胸が成長してきたからなあ、まだまだ小さいけど。

 別に小さくても大丈夫だもん。走りやすいし、服も簡単に着られるし……っていかにも貧しい乳のアニメキャラが言いそうなことを私、言ってた。

 いけない、いけない。そうだよ、別に胸が小さくてもいいじゃないか。世の中には胸が小さいほうがいいと思っている人もいるのだから。

 おっといけない、外を見るともうすっかり暗くなっている家に帰らなきゃ。

「ただいまー」

「お帰り。今ちょうどご飯ができたところだから、手を洗っておいで」

「はーい」

 そして、夕食

「そういえば、明香里おまえ、前にペットを飼いたいとかいっていたよな。それでな、高校生になったし飼ってもいいじゃないかとお母さんと話してな、飼ってもいいことになったぞ。」

「ほんと! やったー」

「そんなわけで明日急だけどペットショップにいくから、何を飼うか考えておけよ」

「そうよ、責任もって飼うのだからしっかり考えてね」

 その夜、私はベッドに入り何を飼おうか考えながら寝た。

 そして、翌日。

 私たちはペットショップにいた。

 たくさんの動物たちが並んでいる。

 ここのペットショップには一般的に知られているものから全然知られていないものまでかなり多く種類の動物を扱っている。

 う~ん、どれにしよう?迷うな~。

 結局、迷ったあげく一目見て気にいったネコを飼うことにした。

 店員さんにこの子くださいと言ったとき、首をかしげたのは不思議に思ったが。

 その後、ネコの世話などに必要なものなどを買って家に帰った。

「さぁて、名前は何にしよう。メスらしいから女の子らしい名前をつけてあけないと」

 そして、数十分後。

「よし、決めた。名前はリンゴにしよう。林檎のような赤い目をしているから」

 リンゴはうれしそうにニャ~ンと鳴いた。

 翌日今日は特にやることがなかった。

 あまりに暇すぎるので三人で集まって何か話でもしようと思い、二人に朝、電話したところ二人とも自分の家に来ることになった。

「おじゃまします」

「久しぶりー。さあ、上がって今はこの家には私たちしかいないから、あいさつは別に大丈夫だよ」

 二人を私の部屋に案内し、私はお茶を用意しに向かった。

「ふたりとも、久しぶりー。元気にしていた?」

「おう」

「元気にしていたよ」

 その後、たわいもない会話をした。

「ねえねえ、二人とも聞いて昨日からついにペットを飼い始めたんだ!」

「おめでとう」

「おお! やったね。前から欲しいって言っていたもんね。で、なにを飼い始めたの?」

「ふふ、紹介します。我が家のペットのリンゴです」

 そう言って、部屋のそとにいたリンゴをなかに連れてきた。

「わあ、かわいい!名前の通りリンゴのように赤い目をしているね」

「そうだな。

「実はさ、おれもユキっていう真っ白な犬を飼い始めたんだー」

「俺は前からフクロウを飼っていた」

「フクロウ? スゲー」

「栄太君フクロウ飼っていたんだ。でも、大変じゃない?」

「最初はたいへんだったけど慣れれば、そうでもないよ」

「じゃあ、今度はペットも連れてこようよ」

「そうしよう」

 あっという間に時間が過ぎた。

 二人はもう帰った。今日は楽しかったな、遥斗君もあまりあの事を気にしてなさそうだったし。

 そして、4月18日登校日。

いよいよ高校生活が始まる。部活とか遠足とか楽しいことがこれからたくさんあるんだろうな。楽しみだなー。

「いってきまーす」

「いってらっしゃい」

 母親に見送られ家を出た。

 しばらく一人で歩いていると、二人に会った。

 二人のところに向かい、おはようとあいさつをしてこれから始まる高校生活に心をわくわくさせながら学校へと三人で向かった。


今回は明香里側のお話でした。前の話からだいぶ離れてしまい、すいません。次回の栄太側の話は4月ぐらいにはあげたいと思っています。ここまで読んでくださった読者に感謝を。 これからは活動報告のほうも使っていきたいと思います。

15/8/26に修正を行いました。

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