プロローグ
「姫様たち早くこの城から避難を!」
兵士の一人が大声で叫んだ。
「それはダメです。私たちがここを離れるわけにはいきません」
「そうじゃ。」
「しかし、ここはもう崩壊します。我々は……我々は負けたのです!」
「……そうですね。私たちは長い間戦いが無く戦争に対する意識が薄れていたようです」
「私は必ず……やつらを見つけてこの手で……殺す」
「姫様たちお逃げください」
姫様たちと呼ばれていた人たちは城の中央へと移動した。
「さあ、儀式を始めましょう」
「はい」
そして、いくつかの声が重なった。
「幾多の星たちよ、大いなる時の流れよ、汝ら我が名と我が力の下に真の力を魅せよ」
すると、姫たちを白い光が包み始めた。
「みなさん、この世界は私たちが必ず取り戻します。それまで待っていてください」
一人の姫がそう言い終わるか終わらないうちに完全に光に包まれ彼女たちは、消えた。
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城があったところは焼け野原となっていて異臭が漂っていた。
「失礼します。やつらは取り逃がしました」
「なんだと! やつらめ必ずこの手で殺してやる。さがせ!この世界の隅々まで!」
「はっ!」
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夏休み最後の日の夜、おれは明日の学校の準備をしていた。
人によっては今頃宿題に追われている頃だろう。
しかし、高校生になって初めての夏休みは計画的に宿題を進め、夏休みが終わる前に終わりにすることことができた。
さあ、明日は学校だ。
さすがに、初日から遅刻するわけにもいかないので、もう寝よう。
床にはペットのユキが、もう寝ていた。
おれは目覚まし時計の鳴る時間セットしてさっさとベッドに入り、寝た。
この時、おれは何も思わなかった……
ただ明日から、また夏休み前のいつもの学校生活が始まると思っていた。
まさか、あんなことになるなんて……
初めて小説を書いたのでいろいろと言いたいことがたくさんあると思いますが、温かい目で見守ってください。そして、ここまで読んでくださった読者の方とこれからもこの物語を読んでくれる読者に感謝の気持ちを。
15/3/4に修正を行いました。
15/8/26に修正を行いました。