49式艦上戦闘機「星電」・FF49・F-49・JAC-49、55式艦上戦闘機「星電改」・FF55・F-55・JAC-55
[性能(49式艦上戦闘機21型)]
全幅(甲):9.67m
(乙):9.71m/7.73m(主翼折り畳み時)
全長:13.07m
全高:3m/2m(尾翼折り畳み時)
主翼面積(甲):29.5平方メートル
(乙):31平方メートル
空虚重量(甲):5945kg
(乙):6239kg
最大離陸重量:17560kg
最大速度:マッハ1.6
実用上昇限度:16765m
行動半径:980km(増槽なし、空対空ミッション)
限界G:9.5G/-3.5G
エンジン:JAC-F1-001/エ49ターボファンエンジン(ドライ時推力95.3kN、アフターバーナー時推力125.6kN)
開発:JAC社
製造:海星重工
武蔵野航空機製作所
鉈航空機
桜島学園製作所
仙台重工
など
[特徴(49式艦上戦闘機、FF49、F-49、JAC-49)]
扶桑と坂東と九州の共同開発で生まれた戦闘機。(JAC社にはオーストラリア、東ソ連もわずかに出資)
開発費を圧縮するため、単発かつ小型の機体とされ、艦上型と陸上型も同一機体から製造されることになった。また、クラックゥに対する戦術からミサイルキャリアーとしての側面が重要視され、格闘戦性能はあまり高くないとされる。
機体は切り落としデルタ翼の主翼と、水平尾翼と垂直尾翼の両方の機能を持つ全遊動式の尾翼から構成されていて、エアインテークはコックピット後ろの胴体左右にある。
尾翼は大きく前に倒してエアブレーキも兼ね、短距離着陸能力を持つ。そのため、エアブレーキは装備していない。
兵装の搭載は左右主翼に2箇所づつあるステーション、胴体下のステーション、左右翼端のミサイルランチャーの計7箇所に装備される。このうち増槽は胴体下のSta.4、左右主翼の最も内側のSta.3、5にのみ装備し、翼端のミサイルランチャーは短射程AAMのみ、中射程AAMはSta.2、3、5、6に1発づつ、Sta.4に2連装ランチャーを介して2発の計6発、長射程AAM、AGMはSta.3~5のみで計3発装備できる。250キロ爆弾はSta.3、5に2連パイロンを装備して4発、Sta.4に4連パイロンを介して4発の計8発を装備可能、500キロ爆弾はSta.3、5に1発づつ、Sta.4に2連パイロンを介して2発の計4発、1トン爆弾はSta.5に1発のみ装備できる。
また、エアインテーク下面左右2箇所にセンサー専用のステーションがあり、地形追従レーダーや磁気探知ポット、統合センサーポットなどを搭載可能となっている。
コックピットはHUD装備で完全にグラスコックピット化されており通常の機械式計器は装備されていない。タッチパネル式カラー液晶画面にはデータリンクによって送られてきた情報を三次元的に表示可能である。ただ、三次元的に表示する能力はASEAON向けモデルではASEAON軍はそこまで高度なデータリンクを装備していないので省略されている。
操縦系統は3重のフライ・バイ・ワイヤとなっていて、コックピットの操縦桿はわずかにしか動かない。
ただ、V型尾翼の採用のために相対的に運動性の低下などを招き、それが上層部などの心象を悪くしたとされ、坂東帝国では海上戦闘部50機、航空戦闘部60機の初期発注分のみが導入されている。ちなみに、航空戦闘部では全機を川口航空基地に配備していた28式改戦闘機の置き換えに使用している。(※ただし、この49式艦上戦闘機低性能説というべきものには49式艦上戦闘機は要求された性能以上のレベルに達していて、現在の用兵思想にもマッチしている、機動性も決して低くはなく、要求性能に格闘戦性能が含まれてないにも関わらず、格闘戦でクラックゥを撃墜したなどの実績もあるなど、疑問を差し挟む余地も多く、兵器産業が早期に後継機を開発させようと圧力をかけた結果とも言われている)
しかし、このままでは老朽化した従来の機体が退役し、機数が足りなくなるため、航空戦闘部では1151年から老朽化した24式戦闘機(F-15)などの近代化改修、海上戦闘部は14式艦上戦闘機(F-4)を改修している。
ただ、それではすぐに行き詰まるので、54試艦上戦闘機「試製斬電」・FYF/A-54・T-54が開発されている。
いっぽう、比較的安価で、整備性が良く、ターンアラウンドタイムが短く、しかも頑丈、さらに価格の割に性能がよい(コストパフォーマンスが良い)ため、日本列島での不評とは対照的に東南アジア各国では人気が高く、タイ王国空軍やフィリピン空軍などを始めとしてASEAON(東南アジア・オセアニア諸国連合)の標準戦闘機として使用されている。
当初は扶桑のFF/A-3「ストライクファルコン」の後継機として攻撃機型のFXF/A49も提案されていたが、搭載量の不足などから結局不採用になった。
また、小型の機体のために行動半径が狭いという難点もあるが、実際問題として日本列島内でのミッションではそこまでの航続距離は要求されないのであまり問題は出ていない。
非公式の愛称は「スターファイターII」・「ファイティングロリコン」
また、ASEAON空軍では、「Star Lightning(スターライトニング:星の稲妻)」という坂東での愛称を英訳したものが使用されている。
[特徴(55式艦上戦闘機、FF55、F-55、JAC-55)]
T-53としてJAC社が輸出用に独自に49式の基本設計を活かして運動性などを向上させるタイプが設計されていた。そこに双発機であるために価格の高騰が見込まれていた「斬電」とハイ・ロー・ミックスを行う機体として1155年5月に坂東、九州、6月に扶桑で制式採用された。
同時に輸出も行われ、同時期には東ソ連、オーストラリア空軍、ASEAON空軍でも制式採用された。
名称は55式艦上戦闘機「星電改」/FF55/JAC-55/F-55。
この機体は、無尾翼デルタに垂直尾翼、固定式のエアーインテーク上部に全遊動式カナード翼を搭載した機体で、「パッと見さえも違う機体」と言われている。
しかし、49式艦上戦闘機のターンアラウンドタイムの短さ、短距離離発着能力、整備性の高さ、費用対効果の高さを受け継いでおり、ASEAON空軍では49式艦上戦闘機より高性能な機体として期待が集まっている。
エンジンは49式艦上戦闘機のJAC-F1-000シリーズのJAC-F1-004を搭載する。
搭載可能兵装は49式艦上戦闘機とほぼ変わらないものの、対地攻撃武装のAGMと爆弾は搭載可能なステーションが増やされ、搭載量が増加している。
非公式の愛称は「スーパー・スターファイターII」、「アドバンストロリコン」
さらに、発展型として出力向上型、推力偏向ノズル装備のJAC-F1-300を搭載、スーパークルーズ能力を持ったF-55Eが試作され、ASEAON空軍に提案されている。
[バリエーション]
47試艦上戦闘機11型甲・FYF47Aa-a・YF-47A(1147年):陸上運用単座機、試作型
47試艦上戦闘機11型乙・FYF47Ba-a(1147年):艦上運用単座機、試作型
49式艦上戦闘機21型甲・FF49Ab-a・F-49C・JAC-49C(1149年):陸上運用型単座機
49式艦上戦闘機21型乙・FF49Bb-a(1149年):艦上運用型単座機
49式艦上戦闘機21型丙・FF49Cb-a・F-49D・JAC-49D(1149年):複座機、主に機種転換用に少数が製造され、機首が他のタイプより60センチほど延長された。また、陸上運用型と艦上運用型がある。機首付近を交換して単座にもできる
FXF/A49(1149年):FF/A-3「ストライクファルコン」の後継機として提案されていた攻撃機型
49式艦上戦闘機32型丙・FYVF51a-a・T-51(1151年):JAC-F1-200を搭載したSVTOL機。試作のみ
55式艦上戦闘機11型甲・FF55Aa-a・F-55A・JAC-55A(1155年):陸上運用・単座
FF55Ba-a(1155年):艦上機・単座
55式艦上戦闘機11型乙(練)・FF55Ca-a・F-55C・JAC-55C(1155年):機首を延長して複座にした機種転換用の練習機。艦上運用型と陸上運用型がある。機首付近を交換して単座にすることも可能
F-55D・JAC-55D(1155年):複座機。後席は兵装オペレーターで、本格的な対地攻撃機・偵察機としても使用可能
F-55E・JAC-55E(1155年):JAC社が試作中の超音速巡航可能・推力偏向ノズル装備の発展型
49式艦上戦闘機21型甲・FF49Ab-a・F-49C・JAC-49C(1149年)