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Prologue
この国には、古くから "異能力者" と
呼ばれる者たちが存在する。
その数は人口のわずか数%
彼らは日本に伝わる妖怪や霊獣の血を受け継ぎ、
常人には扱えぬ力を宿して生まれてくる。
中でも、最も強い力を継ぐ三つの名家───
白澤家・天狗寺家・氷狐竜家。
人々は彼らを畏れを込めて "御三家" と呼んだ。
御三家は長きにわたり、異能力者社会の均衡を
保ち続けてきた。
彼らの判断は絶対であり、その意志は国家すら
動かすとされる。
そして御三家に次ぐ古家系として
名を連ねるのが、綿貫家である。
綿貫家は "鬼" にまつわる力を
代々受け継ぐ家系であり、その血は
強大であるが、時に走し、時に災厄を呼ぶと
恐れられてきた。
ゆえに綿費家の子らは、幼い頃から厳しい管理と
監視のもとで育てられる。
力を制できぬ者は、家の名誉を守るために
"処分”されることすらある。
───その綿費家に、双子の姉妹が生まれた。
一人は、家が望む完璧な後継者。
もう一人は、力を持たぬ "出来損ない" 。
後に "禁忌" を犯し、御三家すら動かす存在と
なる少女──綿貫レイヤである。
彼女の物語は、まだ誰にも知られていない
地下牢の闇から始まる。
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