幸せの形
ハバロフスクでの謎の敵の襲来は、チームワークで乗り切った。
しかし我々が超一級テロリストという認識をロシアのテロ組織が持っていて、それで襲ってきたことは明白だった。もう軍人としてしか生きていけないのか?
ケンジは落胆と諦めの気持ちで暗澹とした気持ちになっていた。
「ケンジさん、確かに彼らは我々を狙ってきました。しかしあの程度の相手に我々がやられるわけがありません。撃退できたことを喜び先に進んで行きましょう」
ハンフマンは俺を慰めて諭すように言った。
「もういいよ。俺はA級テロリストとしてデルタフォースでもSASとでも戦ってやるよ。それが俺の生い立ちから続く宿命なんだろう」
そう独り言を大声で叫んでいるとケイコにフライパンで殴られた。
「目標があるんでしょう?だったら諦めちゃダメ」
「そうよ、ケンジは強いけど自分の人生を歩む権利はあるのよ」
モニカにも説教され頭を抑えながら謝った。
それはともかく今夜はホテル泊だ、昼も外には出ない。1級席で電車で寝泊りしているが、ホテルのが断然いいに決まってる。問題は二人の色仕掛けだ...。
ラウンジで皆でくつろいだ。
俺とハンフマンはコーヒーで、ケイコがオレンジジュースでモニカは紅茶だった。
「天井が高くて落ち着くな。今日は鋭気を養おう」
と皆にいうと頷いてくれた。
大きなソファーに皆で腰かけていると、ロシア軍正規兵と思われる連中が警護に付いてくれていた。それを見てもなんとも思わない我々は眠りについた。
「ん、ケイコとモニカ?」
二人は俺の両側にぴったりとくっついて寝息を立てていた。
いつのまにかハンフマンはいなくなっていた。
本当に二人が真剣に愛してくれていることが嬉しかった。
しかし、本来人間は妻を一人しか娶らない。その規範を破ることへの後ろめたさは常に俺の中にあり、このままでいいのだろうかと未だに考えてしまっていた。
「外は凄い吹雪だよ」
起き上がったケイコは窓に張り付いてその自然の息吹に感嘆していた。
「凄いわね、私たちがいくら強くてもこんなのには敵いっこない」
モニカも吹雪の脅威に感動していた。
「ハンフマン、こんなところにいたのか」
彼は昼間にも関わらずバーで酒を飲んでいた。
「昨日の今日ですからね」
彼の指は微かに震えていた。
「あんなことに巻き込んで済まない。お前は無理に俺たちに付き合うことはない」
そういうとハンフマンは静かに首を横に振った。
「あなたを殺そうとした私を受け入れてくれた。これほどの幸せはないんです」
部屋に戻るとケイコとモニカは銃の手入れをしていた。
軍に支給されたボディーアーマーについても念入りにチェックして装着した。
「立派な軍人になったなケイコ、モニカはもうベテランだが」
「新人だけどケンジを守るために頑張るよ」
ケイコは自信に満ちた声でそう言った、「わかった、俺の命を二人に預けるよ」
二人の頑張りに俺はそう言った。
当然のように二人は俺の部屋に居座った。3人分部屋があるのに...。
「昨日エッチなことをしたから今日は清らかな夜を過ごそうな」
二人はぐぬぬと言う顔をしたが正論なので従った。
ブラックジャックを3人でした。
そうしたらもう0時を過ぎていた。
急いで風呂入って寝よう、「急ぎなら三人一緒ね」俺はしまったと思ったがモニカの言葉が正しかったので渋々二人と泡風呂に入った。
狭い湯船に三人で入った。
泡風呂と言いつつ何も見えないはずはない、というより二人の乳房を俺が探していた。
見えてしまうともう爆発寸前だったので目を閉じ瞑想をした。
「往生際悪いわね。こんなに欲しがってるじゃない」
モニカがナニを握ったので瞑想効果など木っ端微塵になった。
「ここではダメだ。せめてベッドに入ってから...。」
(本気で抱きたい気持ちがもう抑えられなかった)
それでもありがたいことにベッドに入ると眠気が襲ってきた。
ケイコは俺の首にいくつもキスマークを付けたので、モニカはお腹にそれを付けた。
「幸せになろうな」
独り言のように囁くと二人は頷いてくれた。
鉄道の出発時刻に合わせて我々はホテルをチェックアウトした。
「今日はハンフマンと話したいんだ。23時までには戻るからそれまでは二人で鉄道内の見学でもしていてくれ」
3等座席を購入して彼と二人で話をした。
「俺は本当に自分の会社を持って設計施工を行うことができるだろうか」
ハンフマンは少し不思議そうに俺を見ると目を逸らして言った。
「間違いなくなれます。私がドイツの大学仲間に声を掛けてみましょう」
彼曰く俺の図面の完成度は相当高いそうだ。
「最もテロ組織がまた狙ってきたら困りますが」
そのことは常に念頭にあった。
軍人をやめなければ明日はない。だがそのためには迫りくる敵を殲滅しなければならないかも知れない。普通の生活をするために軍人として鬼神にならねばならない矛盾を強く感じざるを得なかった。
「私も手伝いますよ。あなたたち三人の幸せのために」
正直ハンフマンにここまでしてもらう義理はなかった。
彼の部隊のテロ攻撃は俺が大暴れした報復だし、見逃して生かしたことをそれほど彼は喜んではいない。むしろ死にたかったようにも見えた。
「ケンジさんの家族を守る姿に感銘を受けたんですよ。私は復讐のためだけで部下たちの命を守ろうなんて思ってもみなかった」
微笑をたたえながら彼は俺に言った。
ハンフマンと別れ俺が自分の部屋に戻ると愛する二人がきちんと待っていてくれた。
二人の頭を同時に撫でそれぞれの頬にキスをした。
「嬉しい。ケンジはいつもピリピリしているから」
モニカも同意した。
「悪かったな。死神が染みついてなかなか変わることができなかったんだ」
しかし彼の顔が真の意味で穏やかになっているのを二人は確信した。
「俺は今日は風呂に入らないから二人で行っておいで」
不思議そうに俺の顔を見る二人だったが命令に従った。
「ケンジどうしたのかな急に、別人のように穏やかだよ」
「もともとケンジは優しいじゃない。私を助けてくれたし」
二人の意見は食い違ったが、今の彼が前とは違うと言うことには合意した。
身体を二人で洗いっこしていたら共に興奮してしまった。
顔が真っ赤になってどこか落ち着かないケイコとモニカの姿が目に飛び込んできた。
「え、どういうことなの?」
ケンジは率直に二人に聞いた。
二人は本当のことを言うのが恥ずかしくもじもじしていると、「レズセごっこしてたの?」ケンジにそう聞かれたので思いっきりビンタをした。
「あまりにも理不尽な暴力を受けたのだけど二人とも反論ある?」
二つの手の跡を顔に付けながら二人に聞いた。
まあもう察していたのでモニカにまず目隠しと耳栓を付けさせた。
「パジャマ脱がすけどいいよね」
そういうとケイコは顔が真っ赤になりながら頷いた。
立たせたままパジャマのボタンを丁寧に外していき上を脱がせ、下は一気にくるぶしまで脱がせた。下着だけになったケイコを抱えベッドに寝かせた。
もう既に風呂でイキかけたみたいだからじらすのはやめてブラとパンツを一気に脱がした。生まれたままの姿のケイコがそこに横たわっていた。
「ふぅ、あっという間だったな」
何をしたのかは割愛するがあまりの恥ずかしさにケイコは顔を両手で覆っていた。本来は胸を隠すべきだと思うのだが。
モニカにも同じことをしたら同じ反応が返ってきた。
二人とも俺の嫁さんになるんだからもう遠慮なくえっちなこともするよ。
まだ乳を隠してない二人が顔を赤らめながら俺を見た。
「本当に結婚してくれるのね」
モニカは全裸で抱きつき泣いていた。
二番目の女と常に不安を感じてきた彼女の不安は取り去ってやらないといけない。
だから舌を絡めて長いキスをした。その様子をケイコもしっかりと見ていた。
二人を全裸のまま左右に寝かせ俺は真ん中で寝た。
ケイコとモニカの間に確執はなかった。
常に命を懸けて戦ってきた死神の二人の妻は喜びでいっぱいだった。




