「終わりの始まり」
こんにちは!バーディーと申します。これが私の初めてのライトノベルです。マンガも制作中ですが、完成には少し時間がかかるので、暇つぶしにこれを始めました!私の努力の結晶を楽しんでいただけると嬉しいです。
始まりは、誰も気に留めず、注意を払わないままだった。私たちはその話題を避け、兆候を無視し、避けられないことを先延ばしにした。ある場所での侵略、ここでのテロ攻撃。世界は燃え上がり、理解もしない大義を支持する暴動が至る所で発生した。彼らは叫び声を上げ、「あれを解放し、これを殺せ」と言う。私の国は燃え盛り、数年間そうだった。政治にはうんざりだ。友達を失うのにも、戦闘にも疲れた。中立でいたかったが、すぐにそれが全ての中にいない者の特権であることを知った。
「もうすぐ終わる。数ヶ月かそこらだ」と彼らは言う。「頑張れ。もう少しの辛抱だ。」
なんて冗談だ。
なんてふざけた冗談だ。
「でも、君の人生はいつも冗談みたいだっただろう?いつも自分でそう言ってたじゃないか。」
黙れ。
「どんなに努力しても、君はなりたい自分になれなかった。」
くたばれ。
「みんなに言ってたじゃないか、君は―」
うるさい!!
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「―英雄になりたかったんだ。人々を守りたかったんだ。」
私は両手で頭を抱え込み、その声を遮ろうとした。
「馬鹿だな...君は私を黙らせることはできないよ―私は君なんだから。君の影。いつもここに、いつもそこに。」
黙れ、黙れ、黙れ!
「でも、今の君を見てみろ...自分を守るためのライフルさえもらえない。売り続けろ。笑顔を絶やさずに。いい兵士でい続けろ。」
私は叫んだが、焼け焦げた唇からは何の音も出なかった。
「そうだな...私たちは死んだんだろう?」
お願いだ―もう話すのをやめてくれ!
「ああ、乞うているのか?英雄には似つかわしくないな。」
そうだな...私たちは死んだ。いや、みんな死んだ。でも、みんな最後まで否定していた。第三次世界大戦はありえないと言ってた。
なんて冗談だ。
私は狂ったように笑い出した。
だが、光が視界に戻ってきた。
「見ろ、イーサン。」
私は見た。太陽だ。
「違う。もう一度見ろ。」
その声は叱責した。だからもう一度見た。
地球だ。しかし炎に包まれ、怒りで赤く染まり、核の炎で燃え上がり、各所にひびが入り、その核が漏れ出していた。
「君の世界がどうなったか見てみろ。君の友達、家族、夢。全てが数人の太った男たちのせいで台無しになった。」
その声はもう内側から聞こえてこない。もはや非現実的ではなかった。私は膝をついたまま右を見た。そこには子供のような姿があった。
「私が誰か知りたいだろう?」
私は首を振った。それにもかかわらず、その存在は話し続けた。
「私は君たちが神と呼んだ存在だ。馬鹿げているが、本当だ。私は退屈しのぎに君たちを作ったのであって、崇拝される必要があったわけではない。その必要性は君たち人間が私に投影したものだ。君たちは崇拝されるのが好きだから、神もそうでなければならないと考えるのだろう?」
その存在は笑った。
なんて冗談だ。
「それじゃあ、君は...これを止めることができたのか?」私はやっとの思いで話した。言葉一つ一つが痛みを伴っていた。
「そうだな。」
「なら―」
「イーサン、君に一つ聞こう。人類は救われるに値すると思うか?」
再び私は静かになった。もちろん違う。
「第一次世界大戦:1914-1918
第二次世界大戦:1939-1945
ホロドモール:1932-1933 - ソビエトウクライナでの人為的な飢饉、数百万人の死者。
大粛清:1936-1938 - ソビエト連邦での政治的弾圧と大量処刑。
ホロコースト:1941-1945 - ナチスドイツによる600万人のユダヤ人とその他数百万人の虐殺。
文化大革命:1966-1976 - 中国での政治的粛清と大量殺戮。
クメール・ルージュ政権:1975-1979 - カンボジアでの200万人の虐殺。
イラクでのクルド人虐殺:1986-1989 - アンファル作戦、イラクでのクルド人の大量殺戮。
第三次世界大戦:―」
「やめろ!わかった!本当にわかったんだ...」
私は叫んだ。涙が頬を伝う。
「だが、それらはすべて個々の人間だ!世界全体をそんな少数の悪党のせいで見捨てることはできない!」
「“少数の悪党”だと言うのか?ふん。そうだとしたら、なぜ大多数が彼らを止めなかったのか?なぜ少数がこれほどの支持を集めたのか?ナチスドイツを見てみろ。中国。北朝鮮。少数のために大多数が苦しんでいる。さらに言おうか、人類の子供よ?」
私はその存在から視線を逸らし、溶けた地球を見つめた。
「人類は決して学ばない。君たちは紛争の中で繁栄し、紛争の中で発展し、紛争の中でしか絆を深められない―なぜなら、そうでなければ互いに背を向けるからだ。兄弟が兄弟を殺す。君の兄弟がそうしたのではないか―」
「黙れ!くそ。彼は仕方なかったんだ!彼には妻と子供がいたんだ。」
「だからと言って、兄弟を殺して奪うのか?馬鹿げている。しかし、君は彼を弁護するのだな。興味深い。」
私の目はもう涙を流さない。乾いている。地球の核の熱が目に届いた。口も話せなくなった。舌が割れている。
「君たちだけではない。私が作り上げた全ての人類は同じように失敗した。」
全て?...
私たちの周りの空間は光の速さで拡大し、私は立ち上がった。私たちの前にはかつての地球のように平和そうな惑星が見えてきた。鳥のさえずりや子供たちの笑い声が聞こえるような気がした。
「これが最後の一つだ。」
現実の重みが私にのしかかってきた。
「最も進んだ人類だ。彼らは戦争を経験しなかった...少なくとも自分たち同士では。」
雷鳴のような轟音が私たちの上空を飛び越え、私は足元を失い、その惑星に近づいた。二つの地球が結合したような巨大な宇宙船。
「エイリアンか?あれはお前―」
その存在は首を振った。では、彼らは誰が作ったのだ?...
「君たちの進化の理論は間違っていなかった。これらの生物は数千年にわたって進化し、私が人間を作る前から存在していた。」
「宇宙の異常だ。」私は軽く飲み込みながら繰り返した。子供の姿の存在はうなずいた。
「なぜこれを見せているんだ?」私は透明な平面の端に座りながら尋ねた。
「実際のところ、私も分からない。ただ、何かに駆り立てられた。何かが君の元に呼び寄せた。」
「でも、私は特別な存在ではない!ただの店員だ。店の事務員。くそったれな何者でもない!」
「そうか、それが君が自分に言い聞かせていることか?」その存在は笑い、首を振った。「私は決めたのだ。」それは言い切った。
「は?…」私は問いかけた。
「“くそったれな何者でもない”が、最後の人類の希望を救うのだ。」
え?なに?
光は突然消え、暗闇が私の感覚を包んだ。私は感じることも、聞くことも、触れることもできない。それでも私の意識は働いている。この何もない感覚は何だ?赤ん坊の泣き声が聞こえる。
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この章は少し短かったかもしれませんが、皆さんに早く読んでもらいたくてとてもワクワクしていました!読んでくださってありがとうございます。素敵な一日をお過ごしください!