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聖凛能力学園  作者: ゆっきー
始まり
6/46

決闘前日

 次の日から訓練が始まった。帰りのHRが終わるたびに訓練をする日々。そして決闘前日。

 「かなり強くなったわね。」

 「一週間前とは比べ物にならないのぜ。」

 「まあ、それぐらいにはなってもらわないとな。じゃあ、最後に軽く俺と戦うか。」

 「わかったわ。じゃあ闘技場に行きましょうか。」

 「ああ」

そして俺たちは闘技場に向かった。闘技場は決闘場とは違い勝ってもランクの変動はなく人数差があっても使用が可能なのだ。決闘場は人数差があると使えないから闘技場の方が使い勝手はいいのだ。

 「じゃあ、始めるぞ。」

 「ええ、いつでも来なさい!」

 「じゃあ、はじめ!」

俺がそう合図すると二人は浮き上がる。霊夢の能力は空を飛ぶ能力、魔理沙の能力は魔法を使う能力らしい。そりゃ浮き上がるぐらい分けないか。

 「じゃあ俺も浮くか。」

そして俺も浮き上がる。

 「は?あなたの能力状浮くことは出来ないでしょ!どうなってるのよ!」

 「はは、なんでだろうな。だが考えている暇があるのか?」

俺は一瞬で霊夢との距離を縮める。霊夢は驚いたような顔をしている。俺はそんな霊夢に蹴りを当てる。そして霊夢は少し飛んでいく。だが手ごたえがなかった。

 「魔理沙か…」

 「ああ、ギリギリ霊夢に防御魔法をかけられたぜ。でも普通なら5発は攻撃に耐えられるはずなのに一発で壊れるなんて…」

 「ありがとう!魔理沙!」

 「そんじゃ魔理沙から仕留めるか。」

俺が魔理沙に近づくと、霊夢から銃を撃たれる。だが俺はそれを避ける。

 「ゴム弾とはいえ弾速は本物と遜色ないはずなのになんで避けられるのよ…」

 「さあ、なんでだろうな?」

俺が霊夢とそんな会話をしていると魔理沙が魔法を放ってくる。俺はそれを避けながら距離を縮める。霊夢からも援護射撃が飛んでくるがすべてを能力を使いながら避けていく。そして魔理沙を蹴り飛ばす。魔理沙は防御魔法が間に合わずもろに食らって地面にたたきつけられる。

 「魔理沙!」

霊夢はたたきつけられた魔理沙に視線が向く。俺はそのタイミングを逃さず霊夢に近づき霊夢も蹴り飛ばす。そして俺は降り立つ。

 「終了だ。」

霊夢も魔理沙も立ててはいるものの、もうきつそうだった。

 「はあ、少しはやり合えると思ってたんだけどなぁ。」

 「なんか明日の決闘が不安になってきたのぜ。」

 「そんなにへこむな。最初の頃よりは強くなってるし、1年生のBクラスの上位かAクラスの下位程度なら勝てるぐらいにはなってたぞ。」

 「そうかしら…てか、あなたはなんで空を飛べてたのよ!重力操作じゃ浮くことは出来てもあんなに素早く動くことは出来ないはずよ?」

 「さあ、なんでだろうな?」

 「教えてくれてもいいんじゃないか?仲間なんだし。」

 「あのなぁ…今回は仲間でも俺とお前ら二人のランクは違う。お前らから決闘を挑まれないとは言い切れない。だから切り札は隠すんだよ。」

 「それもそうね。で今日はこの後どうするの?」

 「もう今日は終わりだ。明日に備えて休め。」

 「そうね。じゃあ帰りましょうか。」

 「ああ、じゃあな雪!また明日会おうぜ。」

 「ああ、また明日な。」

そして俺は寮に帰る。そして部屋に戻ろうとしていた時。

 「あ、雪じゃん。」

 「ん?お前は確かフランドールだったか?」

 「フランでいいよ。何してたの?」

 「明日3対3の決闘をすることになっててな。それで味方の訓練に協力してたんだよ。」

 「ふーん。でも雪はお姉さまにも勝てるぐらいなんだから一人でも勝てるんじゃない?」

 「相手は異変解決部の部員だ。俺と同等の能力者がいてもおかしくない。そうなると足手まといがいたら勝てないだろ?だから最低限強くなってもらったんだ。それに異変解決部の部員を納得させるなら全員強くないとだろ?」

 「そんなもんなのかな?まあ、いいや。明日暇だし、面白そうだから見に行こうかな。」

 「はあ…勝手に来やがれ。」

 「あら、面白い話をしているのね。私も見に行こうかしら?」

 「レミリア…お前も暇なのか?」

 「ええ、課題も終わったし、やることがないからね。」

 「もう好きにしろ。別に見られて困ることはない。」

 「あら、たくさん能力を見られたら弱点がバレるかもだから困るんじゃないのかしら?」

 「別にお前ら以外にもAからEまでの奴らも来るだろうし、お前らの能力的にSクラスから下がる気がしない。」

 「まあ、そうね。あなたレベルの人間がAクラスなんかにいない限りは負けないわね。」

 「そういうことだ。だから見られても何も困らないんだよ。」

 「じゃあ明日見に行くことにするわ。」

 「ああ、じゃあ俺は部屋に戻るから。」

 「ええ、引き留めて悪かったわね。」

 「明日の決闘頑張ってね!」

 「ああ」

そして俺は部屋に帰り、明日の決闘の準備をする。

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