決闘《レミリア・スカーレット》
そして俺とレミリアは闘技場に入って各々別の部屋に入った。そこにはいろんな武器が置いていた。刀、槍、なぎなた、ナイフ、銃、だが全部殺傷能力はないらしい。ただ当たると相当痛いだろうな。そんなことを思いながら俺は刀を取り入り口とは逆に設置されていたドアから出て通路を進んでいた。すると闘技場のようなところに出た。周りにはたくさんの生徒たちがいた。よく見るとSランクのメンツ以外にも霊夢や魔理沙、靈華もいた。つまりは1年生が全員観戦しているのだろう。そんなことを考えていたら目の前の通路からレミリアが槍を持って入ってくる。
「あら、待たせたかしら?」
「いや?俺もちょっと前に来たばかりだ。」
「そう、それはよかったわ。」
俺とレミリアがそんな会話をしていると放送が鳴り始めた。
「では、ただいまから《Sクラス》"柳雪"対《Sクラス》"レミリア・スカーレット"の決闘を始めます。合図とともに決闘を始めてください。」
その放送とともに俺とレミリアは会話をやめ戦闘態勢に入る。そして大きな笛の音が響いた。その合図とともに俺は地を蹴り一瞬でレミリアとの距離を縮めた。そして俺はレミリアに斬りかかる。だがレミリアは軽く俺の刀を止めた。そして俺はレミリアに押し返された。
「はは、ある程度力を入れたはずなんだがな。」
「女性だからって侮らないことね。これでも私は能力なしでも強いのよ?」
「そうらしいな。油断してたらやられそうだ。」
そして俺はまた戦闘態勢を取る。
「次は私から行くわよ。」
レミリアはそう言うと槍を投げてきた。俺はその槍を弾き飛ばす。弾き飛んだ槍をレミリアはつかみすかさず俺を槍で貫きに来た。俺はその攻撃を横に跳んで避ける。だが俺は体制を少し崩してしまった。それを見逃さずレミリアは槍で横なぎをしてくる。俺はそれを食らってしまった。そして俺は数メートル飛ばされた。
「マジかよ。槍で横なぎとかする奴いるのかよ…」
「相手の予測できることをして勝てると思うのかしら?」
「思わないな。ほんじゃ俺も予想外の攻撃をさせてもらおうか。」
俺は再び地を蹴りレミリアに接近する。レミリアはその俺に槍で攻撃をする。俺はそれを刀で弾き軌道を変える。俺はレミリアの懐に入り、刀で左一文字斬りをするがレミリアはバックステップで躱す。俺は間髪を入れず逆袈裟斬りをする。レミリアはなんとか槍で防ぐ。その瞬間、俺はレミリアに足を引っかけて体制を崩させた。そして俺は刀でレミリアに突きをした。レミリアはギリギリで槍で防ぐも威力は殺しきれずに俺と同じく数メートル飛ばされる。
「予想外というより予測もさせてくれない感じね。」
「そうだな。だがなかなか効果的だろ?」
「そうね。なんせ次の攻撃を考えてる間に攻撃が来るんだもの。攻撃が来た瞬間に対応しないとってことだからね。」
「まあ、これで五分五分のダメージだろ?そろそろ能力使おうぜ?」
「そうね。ここからが本番よ。」
……
私は目の前の景色に驚いていた。隣にいる魔理沙も驚いているようだった。いま私はSランク同士の決闘を見ている。私と魔理沙はDとC、その時点でSランクは別次元ということはわかっていた。だが、これほどとは思っていなかった。昨日あったSクラスの柳雪があそこまで強いとは思わなかった。きっと私が今挑んでも秒でやられるだろう。相手のレミリア・スカーレットも化け物レベルだ。しかも驚きなのは二人とも能力を使っていなかったのだ。そして二人は今から能力を使うと発言した。観戦している生徒や一部の教師はどよめき始める。みんな能力を使ってあれだと思っていたのだ。
「どうなるのかしら…」
私はそんなことをつぶやいた。
……
俺とレミリアはまだ能力を使っていない。そのことに驚いたのか観戦している生徒たちがざわつき始めていた。
「そんなに驚くことかしらね?」
「入学時のクラス分けは能力の強さで決まっているらしい。だから現在Sクラスの奴らは能力だよりだろうと他のクラスの生徒は考えていたんだろうな。」
「ふふ、そうかもね。でも現実は違う。」
「てかこんなに話すのも面白くないし再開するか。」
「そうね。やりましょうか。」
俺とレミリアは再び戦闘態勢に入る。その場にはさっきとはけた違いの圧があった。最初に動いたのはレミリア。最初と同じように槍を投げてくる。俺はそれを弾こうとする。その瞬間俺の足元の地面の一部がへこんだ。それにより俺は体制を崩し槍が当たりそうになる。俺は咄嗟に能力を使い槍にかかっている重力を上げる。槍は俺の能力により地面に落ちめり込んだ。
「危ないな。」
「当たらないとは思っていたけど余裕そうね。」
「そりゃあな。そう簡単に当たるわけないだろ?」
「それもそうね。じゃあ本気で行きましょうか。」
「そうだな。」
そして決闘は終盤に入っていった