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聖凛能力学園  作者: ゆっきー
新しい始まり
39/47

異変

 その試合が終了後、全員保健室に運ばれた。そして俺は靈華と話していた。

 「さすがにやりすぎよ。」

 「すまんな。灯篭ときいて少しな…」

 「はあ、まあ前世のあんたの仇だからそうなるのも仕方ないかもだけど潤香は関係ないわよ。」

 「そうだろうな。あいつほどの強さも異質さも感じなかったしな。」

 「そう。で、もう帰るの?」

 「ああ、妖夢から連絡があったからな。」

 「いつでも来なさい。」

 「そうさせてもらうよ。」

そして俺は学園を立ち去った。

・・・

 俺は妖夢のとこまで来ていた。

 「で、何の用だ?」

 「今起きている異変について説明してなかったので、説明しようと思って。実際会って話した方が話しやすい内容なので」

 「そうか。で、そんなに危険な異変なのか?」

 「はい、下手をすればあの異変と同等レベルです。」

 「どういうことだ?」

 「異変の内容は死者の復活。」

 「…俺のような人間がいるということか?」

 「いいえ。雪さんのような状態の復活は未だ発見されていません。無関係とは言い切れませんが、今のところは私は無関係と思っています。」

 「そうか。で、具体的には?」

 「簡単に言うと能力だけが形を持って動いているような感じです。しかもすべて死んだ者の能力を使います。」

 「なるほどな。」

 「確認された中にはこいしさん、魔理沙さん、秀明さんの能力を持つ者もいました。」

 「秀明…昔、軍の司令官をしていた人か?」

 「はい。能力は時を消す能力。簡単に言うと都合の悪い盤面を消し都合のいい盤面だけを残すというものです。弱点はダメージなどは残る、消せる時間は最大10分、長くなると体力の消費が激しくなる。」

 「なんでそんなに知ってるんだ?」

 「昔聞いたことがあったので。」

 「なるほどな。で、まだ倒せてないのか?」

 「はい。被害者は多数出ているのですが中々見つけられないんです。多分見つけられた盤面を消しているんだと思います。」

 「そういうことか。つまりは能力を使われる前に倒さないとダメってことだな?」

 「そういうことです。」

 「で、今日から俺は動けばいいのか?」

 「そうですね。でも今日はもう遅いので部屋で休んでいいですよ。」

 「・・・そうさせてもらう。今日は何回か戦闘になったしな。」

俺はそう言って妖夢が用意してくれた部屋に向かった。

・・・

 目が覚めたのは6:00だった。俺はすぐに着替えて妖夢のもとに行く。妖夢のもとに行くと妖夢とフランが会話をしていた。すると妖夢が俺に気づいた。

 「あ、雪君。今、君の話をしてたんだよね。」

 「そうなんですか?」

 「うん。過去柳雪さんの家から見つかった夜桜って刀を君にあげようと思って。」

 「だから!妖夢、柳雪の私物は今じゃ国宝レベルなんだよ!?それをこんなガキに渡すなんて!」

 「でもこの子は雪さんを降ろせるんだよ。渡すべきじゃないかな?」

 「うっ…それは・・・」

 「それに誰も使わず大切にされるより使い古すぐらいが雪さんも願ってるんじゃないかな?」

 「・・・・はぁ、わかったよ。それじゃあ私は戻るから。」

 「うん。じゃあね。」

そう言ってフランは部屋を後にした。

 「それじゃあこれね。」

妖夢から過去俺が使っていた刀《夜桜》を渡される。鞘から抜くと錆ひとつない綺麗な状態だった。刀身は桃色に黒が少し混ざったような色で柄には桜の花びらが描かれていた。

 「いいのか?」

 「雪さんの物ですし、大丈夫ですよ。」

 「そうか…で、今日は俺は美咲先生に会いに行くんだが、異変解決に動くのはそれからでも大丈夫か?」

 「はい、大丈夫です。それじゃあいってらっしゃい。」

 「それじゃあ行ってくる。」

そう言って俺も妖夢の部屋を後にした。

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