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聖凛能力学園  作者: ゆっきー
新しい始まり
38/47

《最強研究部》

 俺は靈華の後をついていっていた。学校の中はだいぶん変わっており同じ場所とは思えないぐらい変わっていた。そして数分歩いた時…

 「ここが最強研究部の部室よ。」

靈華はそう言って扉を開ける。すると中には男子3人、女子5人が座って話し合っていた。そして全員が靈華に気が付くとすぐに立ち上がった。

 「「「「こんにちは!」」」」

 「うん。今日は私の知り合いを連れてきたわ。魂魄雪よ。」

そして俺を紹介される。

 「えーと。魂魄雪だ。よろしく。」

すると一人の男子が質問してくる。

 「魂魄ってあの魂魄妖夢さんの知り合いですか?」

 「まあ、そんなところだ。」

 「今日は魂魄雪が柳雪を身体に下せるそうだから、来てもらったわ。」

靈華がそう言うと全員が目を見開いて俺を見た。

 「本当なんですか!?」

 「ああ。まあできるぞ。」

 「で、みんな言ってたわよね?最強の三人のうちの1人と戦ってみたいって。だから今日は訓練場を貸し切って、そこで雪と戦ってもらうことになりました。」

すると全員が一瞬ポカンとした顔をして大声を出して驚いた。靈華はそれを無視して訓練場に向かう。俺もそれを追うようについていった。

・・・

 訓練場に着くとそこにはたくさんの観客がいた。きっといつもはこの訓練場を使っている部活の生徒だろう。そして最強研究部の奴らは靈華と話していた。

 「全員本気で行きなさい。手加減をして倒せる相手ではないわ。剣術だけですら今のあなたたちには脅威になりえる。死ぬ気で挑んで来い!」

 「「「「はい!」」」」

そして全員が俺を囲むように場所に着き戦闘態勢を取る。

 「魂魄雪が能力を出した瞬間開始よ。」

靈華がそう言ったあと俺はすぐに能力を発動したふりをする。

《能力発動:降臨 柳雪》

全員が緊張しているのが感じられる。

 「ふぅ…まずは遠距離攻撃から削るか。」

俺は試合前に靈華に渡された木刀を構えて一気に女子の1人に近づく。

 「お前…遠距離系統の能力持ちだろ?」

そして俺は手加減をしつつ女子生徒をぶっ飛ばす。女子生徒は一気に訓練場の壁に叩きつけられる。俺がその女子の安否を遠目に確認していると男子生徒の1人が俺に攻撃を放ってくる。俺はその拳を軽く避ける。この程度なら見なくても避けられる。

 「身体強化系か?それにしては若干違和感があったな…」

俺は男子の腕を掴みながら話す。

 「放し…やがれ!」

男子は右足で回し蹴りを放つが俺は後ろに下がってそれを避ける。だが腕を放してしまった。

 「くっ…」

男子は握られていた腕を擦る。腕は赤くなっていて、それより先は白くなりかけていた。

 「もういいや。」

俺はその男子を蹴り飛ばそうとした。瞬間俺と男子の間に別の男子生徒が割り込む。そしてその男子生徒は俺の攻撃を受け止めた。

 「ふむ…」

 「みんな、下がって。このままじゃ一人一人やられる。僕と潤香で戦う。」

その男子生徒がそういうと他の奴らは下がり、さっき吹っ飛ばした女子の方に向かった。残ったのはその男子生徒と女子生徒の2人だけだった。

 「僕は山岸連一(やまぎしれんいち)。こっちが灯篭潤香(とうろうじゅんか)。」

 「灯篭?」

俺はその苗字に聞き覚えがあった。前世、柳雪を殺した人物の苗字も灯篭なのだ。

 「あなたのことはある程度知っています。潤香はその灯篭信夜とは無関係です。」

 「そうか。」

きっと何かしら関係はあるのだろうが恨みがあるのは灯篭信夜で、灯篭潤香には恨みはない。俺は感情を落ち着かせた。

 「で、二人で俺を倒せるとでも?」

 「こう見えても僕たちはS級なので。簡単には負けませんよ。」

 「そうか…それなら俺も能力を使わせてもらおうか。」

そして俺はポケットから外で拾った砂を出す。

 『能力は変わった。だがその能力で前世の俺の…柳雪の能力…《引力と斥力を操る能力》を再現は出来る!』

俺はその砂を二人の頭上に撒く。

 《能力発動:重力強化》

俺がそう唱えると砂はものすごい勢いで地面に落ちる。二人は砂の下敷きになり身動きが取れなくなっていた。

 「その程度か?S級は…」

 「くっ…」

俺が能力を解除しようとした瞬間違和感を感じた。そして潤香が立ち上がった。能力はまだ解除していないはずだった。

 「私の能力はありとあらゆる能力の無効化。その程度の能力は効かない。」

無効化…

 「つくづく俺の地雷を踏みぬくものを持ってるな!」

俺は木刀で斬りかかる。潤香はその攻撃を避ける。その間も俺は思考する。

 『一瞬だけでもあいつは俺の能力がかかった砂を食らった、つまり一瞬で全てを無効化は出来ない可能性がある…』

 「つまり…無効化される前に数で押し切る!」

俺は殺さない程度に能力を開放した。

・・・

 私は別に柳雪を侮っていたわけではない。だが自分の能力を言ったのは間違いだったとすぐに気が付いた。瞬間私は内臓が潰れたような感覚に落ちいった。そして私はその場で倒れこむ。そこに雪が近づいてきた。

 「すまんな…意地になっていた。」

それを聞くと同時に私は気絶した。

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