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聖凛能力学園  作者: ゆっきー
新しい始まり
37/47

再会《靈華》

 俺はレミリアと談笑をしていた。

 「・・・で、妖夢がトップになったってわけ。」

 「なるほどな。まあ向いていると思うがな。」

 「そうね。あ、あなたに会わせないといけない子がいるのよ。呼んでもいいかしら?」

 「?ああ、いいぞ。」

 「癒未!来なさい。」

俺はその名前を聞いた瞬間心臓を掴まれたような感覚に陥った。

 「はい。ただいま参りました。」

声を聞いた瞬間俺は確信した。俺の妹の柳癒未(やなぎゆみ)だ。あの時死んだと思っていた妹だった。

 「癒未。彼は私の親友の部下の魂魄雪よ。挨拶しなさい。」

 「あ、初めまして。柳癒未です。」

 「あ、ああ。俺は魂魄雪だ。」

俺は平静を装いながら会話する。

 「癒未、もういいわ。仕事に戻りなさい。」

 「はい。失礼しました。」

そう言って癒未は立ち去っていった。

 「おい。何故癒未が生きていて、お前のメイドとして働いているんだ?」

俺は少し怒気が混じった声で問う。

 「そんなに怒らないで。あの時、あの異変の時、癒未は紅魔館で暮らしていたのよ。あなたの妹だったからできる限り安全な場所で暮らして欲しかったのよ。だから死ななかった。そして今はそれの恩返しなのか紅魔館でメイドをしているのよ。私はいいって言ったんだけどね。」

 「そういうことか…」

俺は一度自分の感情を抑え込んだ。

 「ありがとうな。そしてさっきは怒気を込めてしまってすまない。」

 「いいわよ。私も知らない間にフランが他人のメイドになっていたら怒るもの。」

 「そう言ってくれるとありがたい。それじゃあ妹の顔も見れたし俺は行くよ。」

 「わかったわ。次は靈華だったかしら?」

 「そうだな。あいつにも連絡をしてくれたらしいからな。」

 「そう。じゃあまたね。」

 「ああ、またな。」

そう言って俺は紅魔館を立ち去った。

・・・

 俺はとある学校に来ていた。そこは大量の能力者を輩出し、俺やレミリア、妖夢たちの出身校でもある。俺がそこで靈華を待っていた。すると学校の終わりのチャイムがなる。そしてどんどん学校から生徒たちが出ていく。そしてその中に紛れるように靈華がやって来た。

 「久しぶりだな。」

 「ええそうね。ここで話すのもなんだし学校内で話しましょうか。」

 「そうだな。」

俺たちは学校の空き教室で話すことにした。

 「で、気が付いたら生き返ってたってことね。」

 「そういうことだ。」

 「そんなことが起こるなんてね。不思議ね。」

 「それでいうなら俺的にはお前が教師になっているのが不思議だがな。」

 「そうかしら?意外と楽しいわよ。強い生徒も多いし、教え甲斐があるわよ。」

 「そういうものなのか。まあ俺には向いてないだろうな。」

 「そうかもね。あんたは能力も使うし身体能力も化け物の怪物タイプだもの。あんたが教師になっても誰もあんたを見本に出来ないもの。」

 「それでいうなら美咲先生もなかなかヤバかったがな。」

 「あの時はS級の生徒が化け物揃いだったからでしょ。あんたにレミリア。その2人だけでも今いる教師じゃ手を付けられないほどよ。教師は見本になると同時に抑止力でもあるのよ。だから美咲先生だったんでしょうね。」

 「そういうことだろうな。で、お前はいいのか?なにかしらの部活の顧問なんじゃないのか?」

 「ええ、今は最強研究部っていう厨二病チックな部活の顧問よ。」

 「なんだ。その部活。」

 「簡単に言うと最強について調べて自分たちも最強に近づくっていう活動をしてる部活よ。」

 「てことは美咲先生とかを調べてるってことか?」

 「ええ、美咲先生、レミリア、もちろんあんたも調べているわ。あ、ちょうどいいから来なさいよ。美咲先生のとこには明日行くんでしょ?」

 「…能力使ったな?」

 「これぐらいいいでしょ。困ることないんだから。」

 「はあ…で、何をしたらいいんだ?」

 「今のあんた魂魄雪の能力は柳雪を降臨させるだけの能力ってことになってるのよね?」

 「まあそうだな。頑張れば本当の能力で他の魂も降臨できるがめんどくさいからな。」

 「それで生徒たちの前で柳雪になってほしいのよ。」

 「・・・なるほどな。それぐらいならいいぞ。」

 「もしかしたら手合わせもすることになるかもね。大丈夫でしょ?」

 「ああ、構わない。」

 「それじゃあ行きましょうか。」

そして俺たちはその最強研究部の部室に向かった。

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