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聖凛能力学園  作者: ゆっきー
始まり
26/47

最強能力者

 「困ってるようだね雪君。加勢しようか?」

俺はその声の方向を見る。そこには行方不明になっていた美咲先生がいた。

 「いやぁ、ごめんね?少しだけ足止めを食らっててさ。」

 「お前は俺が封印をしていたはずだ。何故出てこれた?」

 「あの程度じゃ足止めにしかならないよ。あとそこの幹部二人の能力もわかってるよ。」

 「何を言ってるのかしら?私だけならまだしも冬の能力もわかった?嘘ね。だってあなたはまだ冬の能力を見てないじゃない。」

 「そうだね。普通なら分からないだろうね。でも私の能力はそれを可能にするんだよ。まあ、話してても暇だし…」

そして美咲先生は俺ですら目で追えない速度で幹部の1人に近づいた。

 「一旦君は邪魔だから退場願おうか。」

そう言って蹴りを放つ。その蹴りの速度は本当に人間が出せる速度なのか疑うほどだった。そんな速度で蹴られた秋は吹っ飛び壁にぶつかる。そして秋は吐血した。だが意識までは刈り取れていなかった。

 「さっきのはちょっと危なかったね。これ以上あなたを自由には出来ないかな。死んで?」

秋は能力を使う。だが美咲先生はなんともないように立っている。

 「な!なんで私の能力が効かないのよ!」

 「君の能力って過去のダメージを与える能力でしょ?内臓がつぶれる理由は過去のダメージすべてが一気に襲ってくるから。でも残念だったね。私は生まれてこのかた能力のせいでかすり傷すら負ったことがないんだよ。だから私とあなたの能力は相性最悪ってこと。」

 「クソ…冬!手伝って!」

 「めんどくさいな…まあこのままじゃ秋が負けそうだし、いいよ。」

後ろで本を読んでいた男が前に出てくる。

 「じゃあこっちも2人で行こうか。ね、雪君。」

 「そうですね。合わせます。」

そして俺と美咲先生対幹部2人の戦いが始まった。

 最初に動いたのは秋だった。俺のことを狙って能力を発動させてくる。だが、俺には効かない。

 「な、なんであなたにも効かなくなってるのよ!」

 「能力さえわかればいくらでも対策できる。」

俺は自分の過去から今まで受けたダメージを引き離した。これで秋の能力は俺にも美咲先生にも効かなくなった。

 「能力が効かないなら、ダメージを与えて能力を使えばいいだけ!」

秋はそう言って俺たちに近づいてくる。俺は秋に蹴りを放とうとしたが。

 「させないよ。」

俺の足は氷漬けにされていた。秋はすでに目の前にいた。だが秋の攻撃が俺に当たることはなかった。何故なら攻撃が当たる前に美咲先生が蹴り飛ばしていたからだ。それを見て冬は驚く。

 「なんで足が凍っていないの?」

 「君の能力は温度を操る能力でしょ?それなら私には効かないよ。私の能力にはそれが可能だからね。」

 「めんどくさい能力だな。」

冬と先生がそんな会話をしている間に俺は足の氷を壊す。そして俺は吹っ飛ばされた秋の方を見る。まだ秋は意識がある。秋はふらふらしながらも立ち上がりこちらを睨む。

 「俺が秋を倒します。美咲先生は冬の方を頼みます。」

 「わかったわ。その前に近くの死体を少し移動させようか。」

美咲先生がそういうと周りに合った死体がすべてどこかに行った。

 「ほんとに美咲先生の能力はどういう能力なんですか…」

 「簡単に言うと最強能力かな。」

 「はは、そりゃあすげぇ。じゃあ頼みましたよ?」

 「任せなさい。」

そして俺は秋の方向を、美咲先生は冬の方向を向いていた。そんなときフードの男がしゃべりだした。

 「俺のことを忘れてないか?俺が加勢しないとでも?」

 「逆に私があなたのことを警戒してないとでも?あなたの能力は唯一私の能力で対策できない能力なんだから。」

俺はそれを聞いて驚いた。美咲先生の能力は見た感じ最強だ。俺の能力の何倍もの強さがある。なのにそれでも対策できない能力?俺がそんなことを考えていると秋が攻撃を仕掛けてくる。

 「考え事をする暇があると思うのかしら?」

俺はその打撃をギリギリで避けてカウンターを放つ。秋はギリギリ防御をしてダメージを抑えた。

 「考え事してても勝てるってことだよ。」

 「舐めるのも大概にしなさいよ?」

 「逆に能力をバレた状態で勝てるとでも?」

 「私ひとりじゃ勝てないかもね。冬!そっちはボスに任せてこっちを手伝って!」

 「はあ、わかったよ。こっちは任せるね、ボス。」

 「ああ、構わない。こいつは俺が殺る。」

そう言って冬がこちらに来る。

 「2対1か。」

 「そうよ。卑怯とは言わないわよね?これは殺し合い。卑怯なんて言葉はないんだから。」

秋がそう言うとそれに答える声が響いた。

 「そうだね。殺し合いに卑怯はない。じゃあ私たちが参戦しても文句ないよね?」

聞いたことのある声、その方向にはフランと輝夜、妹紅がいた。

 「この前の相談のお礼を返しに来たぞ、雪。」

 「お前ら…」

 「はは、君たちに何ができるの?たまたま別のところにいて助かっただけの奴らに。それにあなたたちには能力が効くのよ?」

秋は能力を発動する。がフランたちには効かない。

 「な!なんであなたたちにも効かないのよ!」

 「私の能力は永遠と須臾を操る能力。永遠とは不変。あなたの能力が私の能力を超えるレベルで強くない限りあなたに勝ち目はないわよ。」

 「そもそも私に関しては老いることも死ぬこともない能力だから死んでも死ねないんだがな。こいつのせいで。本当の私の能力じゃないけどな。」

 「私はさすがに食らったら危なかったから助かったよ。ありがとうね。」

 「これで4対2だな。」

 「それが何だって言うの?私の能力だけで仕留めればいいだけ。」

そう言って能力を使う。そして俺たちの足元が凍っていく。

 「させないよ。きゅっとしてドカーン。」

フランがそう言うと氷は壊れていく。

 「私の能力には効かないよ?これでもSランク能力者なんだから。」

 「ほら雪は先生の方に行って。私たちでこっちは終わらせるから。」

 「ああ、ありがとう。絶対死ぬなよ!」

そう言って俺は美咲先生の方に向かった。そしてこの異変最後にして最大の戦いが幕を開けた。

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