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聖凛能力学園  作者: ゆっきー
始まり
25/47

絶望的状況

 俺とレミリアは地下で軽く運動をした後、風呂に入り眠りについていた。そして目を覚まし時間を確認する。時間は午前6時、作戦開始は7時半。俺はすぐに準備を始めた。服を着替え、朝食を済ませ、すぐに一階に向かう。

 「あら、まだ6時半よ?」

そこにはレミリアがいた。

 「いいだろ?早く起きて準備も終わったんだから。」

 「それもそうね。じゃあ7時半まで待ちましょうか。」

 「そうだな。」

そして俺とレミリアは雑談をしながら7時半まで待っていた。気づいたら全員そろっていた。俺たちは全員そろったのを確認後敵拠点に移動し始めた。

 時間は7時45分。敵拠点に着いた。そして潜葉と妖夢を先頭に敵拠点に入っていった。入った瞬間、大量の再覚醒者が襲ってくる。全員がSランクレベルの強さを持っている。だが、潜葉と妖夢によってどんどん倒されていく。しかし潜葉も妖夢も疲れが出てきていた。すでに敵拠点に入ってから一時間が経っていた。なのに再覚醒者が減っているように感じない。そんなレベルの人数なのだ。

 「これじゃ埒が明かない。俺が一掃する。」

俺はそう言って見える全ての再覚醒者を一瞬でミンチにして殺した。

 「凄いな…再覚醒をしていない能力者とは思えん。」

 「そうかい。それより海菜!ここにはあとどれくらい敵がいる?」

 「ちょっと待ってね。地下にまだ三百以上はいるかな。下手したら五百いるかも。」

 「そんなにか…気が遠くなるな。まあ敵拠点なんだから当たり前か。」

そこで俺は疑問を浮かべた。何故ここまで再覚醒者を殺したのに幹部は出てこない?すでに気づいてもおかしくない、というか気づいていない方がおかしい。待てよ、相手がもし今日作戦が行われると知っていたのなら?もし俺たちが攻めてくることを知っていたら?俺は嫌な予感を感じた。

 「まさか…」

 「どうかしたのかしら、雪。」

 「もし相手が俺たちが今日攻めてくることを知っていたら?」

 「え?」

 「作戦会議を行っていたことは放送のせいで気づいたはずだ。もしその作戦会議を敵組織の誰かが聞いていたなら?」

 「そんなことがあったら大変よ!」

 「もし知っていたなら相手の狙いは地下シェルターだ!あそこは守備グループがいるとはいえ攻めのこちらよりは戦力が低い!幹部二人で行けば簡単につぶせる!あそこが潰されればこちらは精神面的に追いやられる。」

 「な!急いで帰らないと!」

 「いや、帰るのは俺と小町だ。これはまだ勘の範囲だ。ここに幹部がいない保証はない。だから幹部が出たらレミリアが仕留めてくれ。もしくは連絡を頼む。いなくても再覚醒者は全員倒しておいてくれ。その後すぐに地下シェルターに向かってくれ。それじゃあ小町!俺を地下シェルターまで送れるか?」

 「ああ、できるぞ。私に捕まってくれ。」

そして俺は小町を掴み小町の能力で地下シェルターに行った。

……

 私たち守備陣営は今、一番の危機に陥っていた。幹部二人ともう一人の謎の人物が地下シェルターに攻めてきたのだ。

 「全員!戦闘態勢!」

だがこちらには昨日の守備グループのほかにも軍の兵も来ているのだ。数では圧倒的有利。

 「はあ、めんどくさいなぁ。秋、何とかして。」

 「しょうがないわね。」

幹部の1人がそう言うと、一瞬で味方の半分が血を吐いて倒れた。何の能力なのかもわからない。だが一つは言える。私たちでは勝てない。

 「霊夢!行くぞ!」

 「ええ、分かったわ。」

勝てなくても私たちは地下シェルターの人たちを守らなくてはならない。

 「なんでそんな無意味のことをするかな…」

 「残りは冬がやりなさい。」

 「はあ、めんどくさーい。まあいいや。」

もう一人の幹部がそう言った瞬間私は死んだ。

……

 俺と小町の目に入った光景はとても受け入れられる光景ではなかった。外にいた兵や守備グループの全員が死んでいたのだ。半分は内蔵がつぶれて死んでいた。もう半分は凍死していた。その凍死体の中には霊夢と魔理沙、美佳の死体もあった。俺は泣きたい気持ちを押さえつけ小町と一緒に地下シェルターの中に入る。中は外以上の地獄だった。そしてその地獄の真ん中に立っている三人がいた。

 「あら、予測ではまだ2時間はかかると思っていたのだけれどね。」

 「お前らか。お前らがこれをやったのか?」

 「ええ、そうよ。」

 「そうか…じゃあ死ね。」

俺はそう答えた人物に一瞬で近づき蹴りを放つ。だがそいつに攻撃が当たる前に俺は吐血した。

 「あら、思っていたより丈夫なのね。外の奴らはこれで死んだのに。」

すぐにわかった。内臓が潰された。俺はすぐさま能力で内臓をもとに戻す。

 「凄いわね。完璧治った。ていうか君が春や夏を殺した人でしょ?あの二人ほど私たちは弱くないよ?」

そいつは一瞬で俺との距離を縮める。俺はすぐにタイミングを合わせて蹴りを放った。そいつは蹴りの当たる前に俺の内臓を再び潰した。そのせいで蹴りが止まり俺はそいつの拳をもろに食らってしまった。

 「がはっ。クソ…が。」

俺はすぐに内臓をもとに戻す。だがいくら内臓を戻してもまた食らえば意味がない。対策を立てなければならない。

 「小町!レミリアのとこに戻ってこの状況を伝えてきてくれ!」

 「わかったわ!」

小町はすぐさまレミリアの場所に向かった。

 「一瞬で消えちゃった。移動系かな?」

 「お前の敵は俺だ。」

 「はは、私一人にボコボコにされている君に勝ち目があるとでも?」

 「てめぇらに負ける方がむずいだろ!」

こんなことを言ってはいるがどうやったら勝てるのかは未だわかっていないし、他にも2人いる。そいつらも加勢するとなると俺に勝ち目はほぼないな…これが絶望的状況か。そんなとき地下シェルターに響く声があった。

 「困ってるようだね雪君。加勢しようか?」

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