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旅立ち

これは伝説の勇者の偉大な記録だ。


オヤジが言うにはコンタマの城に居る王様が勇者を募ってるらしい。


まあ、誰でも良いっていう訳じゃないんだろうが、根っからの勇者のオレなら大丈夫だろう。


何はともあれ、旅立ちってのは気が引き締まるぜ。


見送りはなかった。

でも、オレは知っている。

顔を見たら涙が出るからだということを。


オヤジからは昔使っていたという木の棒をもらったが、裏の林で今朝拾っていたのをオレは見ていた。

ジジイの朝は恐ろしく早い、オレじゃなきゃ見逃してたね。


母さんからは昔使っていたという御守りをもらった。安産祈願って書いてあるが、意味不。私にはもう必要ないからだってさ。たぶん魔力アップ系だろうな。


隣のババアからは毒消し草をもらった。

きしょい。

毒みたいなババアが毒消し持ってた。


村長からは薬草をもらった。

これ、タンポポじゃね?

薬草なんて買ったことなかったけど、これが薬草なのか?


考えてたら風でタンポポ吹き飛んでた。

茎しか残ってない。


通りすがりの毒ババアに、今度はハンカチもらった。


ハンカチを装備してみたらハンカチが濡れた。


村長が寄ってきて、お菓子をくれた。


お菓子を装備してみたら子どもが集まった。

気付いたら装備していたお菓子が無くなってた。


通りすがりの毒ババアに今度はタオルもらった。

タオルを装備したらタオルが濡れた。


子どもの母親がお菓子のお礼と言ってプリンをくれた。


なんだかんだアイテムバッグが一杯になってた。


毒ババア、意外と良い奴だったな。


毒消しはキモいから捨てた。

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