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まじめな女子が図書室で、3の倍数でアホになっているとき目が合った

作者:森野
だいたいひとりでいる俺。
ある朝、昇降口で、クラスの女子、三田が落としたブラックサンダーを届けに追いかけた。
すると彼女は図書室でひとり、数を数えていた。ただ数えていたのではなく、その数字が、3の倍数か、3のつく数字になった瞬間、遠くを見て、変なトーンで、数を叫んだ。
顔も、言い方も、アホになっていたのだ。

このできごとをきっかけに、ただのまじめな女子だと思っていた彼女と俺の距離が縮まっていくことになるとは。
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