くらげになりたい
掲載日:2021/01/24
私は海岸でひとり歩いている。
私の大好きな祖母はいった。
海で溺れた時に見た世界はとてもきれいなだったと。
その言葉に惹かれて、あこがれている。
キラキラした太陽が水面に反射し、
どこまでも続く広い世界に包み込まれるのだろうと。
真っ暗な世界が広がりどこまでも飲み込まれるのだろうかと。
そこに好きなものを思い描いたのだろうと。
大人になり、ふと消えることを考えた。
鬱陶しい世界から。好きになれない自分から。
海にとけてなくなりたい。
くらげのように彷徨。
最後は海の水にとけてなくなる。
光の一部に。暗闇の一部に。
私はなれただろうか。




