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来世の生活

ある森の中

木々が生い茂り陽の光がほとんど入らず、薄暗くなっている

その森の奥へ少し進むと洞窟が現れる。崖をくり抜いて作られており、中からは淡い光が漏れていた


すると、その洞窟の入り口の近くにある茂みから小さな石造りの剣や斧を持った生き物が六体程現れた。黒っぽい緑色の体色、子供と同じくらいの身長に耳が尖っている。ゴブリンだ


六体のゴブリン達は洞窟の入り口の前まで行くと互いに頷き合い、洞窟内へと走っていった


……数秒後、大きな叫び声のような音がして、土煙と共にゴブリン達は外へと弾き出され、転がるように茂みの中へと逃げ戻っていった


「全く、お前達も懲りないよな〜」

洞窟から男の声が聞こえた。すると洞窟の闇の中から人影がゆっくりと出てきた


髪は黒く、身長は少し高く細身の体をしていた。細すぎず太すぎずの標準的な体つきをしていて、服には少し土が付いている

「……帰るか」

男はそう言うとその場を後にし、森の中へ歩いて行った



俺はジセイト・アルベル、歳はそろそろ16になるか。現在は父親のアズマルと母親のシルティヤとの三人で王都『グリファス王国』の近村にある家に住んでいる。父親はこの村の市役所的な所に就いており、母親は家で家事などをこなしている、至って一般的な家庭だ


この世界には魔法とスキルが存在する。

魔法は個人が持っている能力の名称を指し、スキルはその魔法から使える技の事を指す……らしい

というのも俺は前世の記憶を持っており、前の世界から世界神によって転生してきた、転生者だ

5歳の誕生日を迎えた日、急に記憶が入り込んだというか戻ってきたというか、初めは結構戸惑ったけど、今は慣れてきて普通に生活が出来ている


大陸は四つに分かれていて、今俺が住んでいて唯一の魔法学校がある『グリファス』植物が多く生えており、農作が盛んな『ヒリヤ』魔道具の製造や武器の生産が盛んな『テフィヤ』騎士学院がある『ゲルレイ』の四つだ

そして俺は今年からグリファスにある魔法学校に通うことになった


そういえば、あの世界神って名前なんて言うんだ?聞いとけば良かったな……


ちなみに俺は今年(まぁ、この世界に年という概念がないから分からないがなんとなく)からグリファスの魔法学校に入学することになっている

グリファス国内には住んでいるが、地味に遠いので明日から寮に入る事になった


さて、準備でもするか!

俺は明日の為の荷物をまとめ始めた



「あ〜疲れた……」

一日かけて寮の為の荷物をまとめ終えた


窓から外を見ると夕日も落ち、月が出てきていた


「早く来て〜」

一階の方から母さんの声が聞こえた


「今行く」

俺はそう返事をするとゆっくりと立ち上がり、下へと降りていった



「荷物は片付いた?明日から魔法学校に行くんだから」


そう言いながら母さんは机に晩御飯を並べていく


「ん、大体出来たよ」


「明日か〜、良い?ちゃんと友達も作りなさい?」


いや、流石にもう16歳だから……

「わ、分かったよ」


「明日の為に今日は早く寝なさいよ」


「はいは〜い」

俺は椅子に座り、母さんと話しながら晩御飯を食べ始めた

ちなみに父さんは今王都に行っているので、明後日王都で会うことになっている

それにしても明後日か……ここから歩いていくと一日はかかることになる

学校生活、大変になりそうだな……



俺は晩御飯を食べ終わると、家の外に出た


辺りはもう暗くなっており、風の音だけが聞こえていた


俺はいつもの木にもたれかかりながら座った


「……霊手(れいしゅ)

すると俺の左右に白い手が二本空中に現れた

俺はその霊手を空中で動かしたりそこらの石を拾うなどして遊んでいた


部屋にいても暇なだけだしな……かと言って外に出てもすることも無いがな


ふと俺は転生する前に世界神に言われたことを思い出した


俺の持っている魔法『傲慢』は、アンデット系の魔法らしい

そしてこの世界の魔法は三種類に分類されていて、魔力によって魔法を放つ『放出魔法』や魔力を相手に送り込み能力の変化や特殊効果を付ける『付与魔法』、魔力を自分の身体に纏わせる『強化魔法』の三つだ

俺の傲慢は放出魔法の部類になる


この傲慢は前世でも知っている通り、七つの大罪のやつだ。世界神曰くこの世界には他の六つの大罪の魔法や七つの美徳の魔法もあるらしい


美徳って、大罪と対になるものだっけか?

……覚えてないな、まぁいいか


ただこの世界で昔、大罪の魔法を持った奴らが町を襲ったらしい、それを美徳の魔法を持った奴らが止めたらしく、それ以来この世界では美徳は尊敬され大罪は軽蔑されている


まぁあらかた、その14人は俺と同じ転生者だろうな……面倒なことしてくれるな……


幸いこの村の多数は俺に普通に接してくれている、王都の人達の事は知らないが、生活がここより大変になるのは明らかだな……


そういえば、他の六つの魔法を持った奴らは魔法学校にいるのか?

もしいるのなら会ってみたい気もする


……少し冷えてきたな

俺は立ち上がると家に戻った

投稿したかったんで、投稿してしまいました!!

次回もよろしくお願いします!!

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