2/7
*前文*
『人間』という生き物とは、
一体なんなのだろう……。
『命』という名の尊きモノをもらって、
それぞれの文明・文化を築き、
複雑に入り組んだ感情に
個性を併せ持ち、
文字や記号で言葉や文章を作り、
様々な会話を交わし、
日常生活を送っている……。
時に、矛盾した意見によって
反発が起こる事もあるが、
それは当然のことだ。
そうでなければ、
世界は面白くないのだから……。
それよりも、人間は何のために
生きているのだろうか?
理由や意味があるわけでも、
ましてや神の意志という非現実的な、
宗教じみた空想伝説などが
認められることもない。
ただ地球という、
銀河の隅の極めて末端に存在する、
小さな宇宙空間を回り続けている
恵まれた水の惑星の上で、
生きているというだけだ。
宇宙からそんな光景を言い表すならば、
僕達はまるで、
居場所を無くした影達のように
さまよっているようにも、
見えなくもないだろう…。
…一応、君達読者に向けた
メッセージのつもりだが、
意味がわからなくとも、
何かを感じてくれればいい。
この文章の『真』の意味を
どう受け取るかは、
読者である君達次第だ。