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最後の大会  作者: 雪 渓
4/4

エピローグ

操作を間違ってしまい

プロローグの話になっていました。

申し訳ありません。

終わった。


終わったんだな。


俺たちの、最後の大会。



 俺たちは試合に負けてから観客席に戻った。しばらくみんなは何もしゃべらなかった。

 でも、くよくよ落ち込んでる場合じゃない。

 俺たちには、これから受験が待っているこの試合よりも、もっと大きな試合だ。そして、この試合は絶対に負けるわけにはいかない!

 ま、今の俺たちにそんな事よりも今の、この悔しさに浸っているほうがいいのかもしれないけど。

 

 考えていると、蛇駆夜が声をかけてきた。


「拳太。泣いてるぞ」


「えっ? 」


 頬に手を当てると水滴がついた。緊張が緩んだのだろう。知らない間に涙が出ていたようだ。


 俺は笑顔で蛇駆夜に言い返す。


「くっ。恥ずかしいとこ見せちまったな」


「まあ、そう恥ずかしくも無いぜ。泣いているのはみんな同じだ」


 周りを見ると、みんな静かに泣いていた。もちろん蛇駆夜も。




 どれくらい経っただろう。気付くと決勝戦は終わっていた。優勝は虎斗浦中(ことうらちゅう)俺たちが負けたとこだった。

 

 先生が帰る準備をしろと言ったと、女子が教えてくれた。

 俺たちは、荷物をもって体育館の前に整列する。岩杉先生も、もちろんいる。

 俺が号令をかける。


「気をつけ! 礼」


「「「ありがとうございました!!!」」」


 体育館への、最後のあいさつをすませる。


 あらかじめ用意していた、みんなの言葉か書いてあっる色紙を先生に渡した。

 そして、先生の最後の言葉をもらった。


「色紙ありがとう。

 今日の最後の試合はナイスゲームだった。これまで、最高の試合だった。でも、お前らは、悔しいと思う。でも、もうこの悔しさを、この舞台で晴らすことはできん。だから、この悔しさは高校に行って強くなる糧にしてほしい。俺は、みんなの悔しさを絶対に無駄にしてほしくない。卓球でも、勉強でも、他のスポーツでもなんでもいい。何かで、勝って来い! これが俺からの最後の言葉だ」


 俺たちは、泣いていた。そして、最後に俺は打ち合わせどおりもう一度言った。


「気をつけ、礼」


「「「先生!ありがとうございました!」」」


 俺たちは笑顔で、あらん限り叫んだ。赤く輝く夕陽の下で。



元々、後編に入れる予定だったんですけど

かけなかったんで、

今回勢いで書いちゃいました。

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