エピローグ
操作を間違ってしまい
プロローグの話になっていました。
申し訳ありません。
終わった。
終わったんだな。
俺たちの、最後の大会。
俺たちは試合に負けてから観客席に戻った。しばらくみんなは何もしゃべらなかった。
でも、くよくよ落ち込んでる場合じゃない。
俺たちには、これから受験が待っているこの試合よりも、もっと大きな試合だ。そして、この試合は絶対に負けるわけにはいかない!
ま、今の俺たちにそんな事よりも今の、この悔しさに浸っているほうがいいのかもしれないけど。
考えていると、蛇駆夜が声をかけてきた。
「拳太。泣いてるぞ」
「えっ? 」
頬に手を当てると水滴がついた。緊張が緩んだのだろう。知らない間に涙が出ていたようだ。
俺は笑顔で蛇駆夜に言い返す。
「くっ。恥ずかしいとこ見せちまったな」
「まあ、そう恥ずかしくも無いぜ。泣いているのはみんな同じだ」
周りを見ると、みんな静かに泣いていた。もちろん蛇駆夜も。
どれくらい経っただろう。気付くと決勝戦は終わっていた。優勝は虎斗浦中俺たちが負けたとこだった。
先生が帰る準備をしろと言ったと、女子が教えてくれた。
俺たちは、荷物をもって体育館の前に整列する。岩杉先生も、もちろんいる。
俺が号令をかける。
「気をつけ! 礼」
「「「ありがとうございました!!!」」」
体育館への、最後のあいさつをすませる。
あらかじめ用意していた、みんなの言葉か書いてあっる色紙を先生に渡した。
そして、先生の最後の言葉をもらった。
「色紙ありがとう。
今日の最後の試合はナイスゲームだった。これまで、最高の試合だった。でも、お前らは、悔しいと思う。でも、もうこの悔しさを、この舞台で晴らすことはできん。だから、この悔しさは高校に行って強くなる糧にしてほしい。俺は、みんなの悔しさを絶対に無駄にしてほしくない。卓球でも、勉強でも、他のスポーツでもなんでもいい。何かで、勝って来い! これが俺からの最後の言葉だ」
俺たちは、泣いていた。そして、最後に俺は打ち合わせどおりもう一度言った。
「気をつけ、礼」
「「「先生!ありがとうございました!」」」
俺たちは笑顔で、あらん限り叫んだ。赤く輝く夕陽の下で。
元々、後編に入れる予定だったんですけど
かけなかったんで、
今回勢いで書いちゃいました。