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最後の大会  作者: 雪 渓
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プロローグ

8月12日、今日は三年間で最後の大会。そう、今日は夏季大会最終日の団体戦だ。県大会の予選の大会は、一ヶ月前に終わってしまった。残念ながら俺たちはあと少しというところで負けて、県大会には行けなかった。俺は先輩たちの県大会予選の大会にも、今日の大会にも一緒に出させてもらった。でも県大会予選の大会では、俺のせいで先輩たちと県大会に行けなかった。俺はとても悔しかった。夜は泣いて眠れなかった。俺にとって試合で負けて泣いたことは初めてだった。


 夏季大会は俺たちと一緒で、県大会に行けなかった先輩達が3位になって銅メダルをもらった大会だ。あの時は俺もとてもうれしかった。今まで足を引っ張っていた俺が、始めて先輩たちの役に立てたから。あの先輩たちの慶ぶ顔が、先生の慶ぶ顔が、とてもうれしかった。


 そまで役に立てなかった俺にとってこの大会は特別だ。なんとしてでも勝って、先輩たちと同じようにメダルを取りたい。そして、できたら銀メダル、金メダルを取りたい。卒業していった先輩や、先生にメダルを見せて喜んでみたい。俺の勝ちたいという思いは、県大会予選の時よりもずっとずっと、強くなっていた。

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